『スパイダーマン』監督、スター・ウォーズ新作に込めた80年代ジュブナイル映画の精神 大切にした「子供たちの視点」
トム・ホランドをスパイダーマン=ピーター・パーカーとして大ブレイクに導いたワッツ監督は、4人と出会うまでの過程を「永遠な感じでした。何百人という子供たちと会いました」と振り返る。「(キャスティング・ディレクターの)サラ・フィンは、マーベル映画のキャスティングも担当していて、僕のすべての『スパイダーマン』映画もやってくれたんです。本当に素晴らしい人で、数多くの素晴らしい子供たちを見出してくれました」
「キャスティングには大変時間がかかりました。その役を演じるのにふさわしい素晴らしい子役はたくさんいましたが、劇中の子供たちそのもののような、(そこにいるだけで)キャラクターを体現している子供たちとの出会いを待っていたからなんです。キャスティングが決まった後、子役たちの性格や話し方、長所をもう少し細かくキャラクターに反映させるために、脚本も書き直しました。子供たちの本当の姿を(脚本に)反映させたかったんです」
そんな子供たちの旅に同行するのが、ジュード・ロウが演じるフォースを操る“謎の男”。その存在について、クリストファーは「世間知らずで好奇心旺盛な子供たちとは正反対のキャラクターがほしかったんです。彼は長い間、危険な銀河を生き抜いてきており、経験豊富で世慣れした男。善人なのかもしれないし、悪人かもしれません。その両方なのかも」とヒントを明かす。 「脚本の執筆中に気がついたのが、彼の心の奥底はまだ、どこか小さな子供だということ。そして、ある種迷子になっていて、孤独でもあるんです。子供たちが宇宙船の操縦や生き残る方法を彼から学ぶ必要があるのと同じように、彼もまた、子供たちから何か学ぶことがあるのかもしれません。それは、純真さや正しい決断をするということ。実際に彼がそのレッスンから学べるのか、それともすでに手遅れなのか、皆さんは見ることになりますよ」(編集部・入倉功一)
「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」は12月3日(AM11:00~)よりディズニープラスにて初回2話日米同時独占配信開始