文化放送・坂口愛美アナウンサー、〝けん玉愛〟で紅白狙う 三山ひろしのギネス挑戦参戦に意欲 「けん玉は精神統一、武道に近い」
文化放送の坂口愛美アナウンサー(35)が31日の「第75回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)〝出場〟を目指して準備に余念がない。今年で10年連続出場の演歌歌手三山ひろし(44)が今年もステージで実施するけん玉ギネス世界記録挑戦企画に参戦しようと、半年前から特訓を重ねてきた。「練習すればするほど、けん玉の深さが分かってきました」という坂口アナが本紙の取材に応じ、想像を超える〝けん玉愛〟を披露した。(三橋正明) 今年6月、番組にゲストで迎えたRKK熊本放送のラジオパーソナリティー塚原まきこさんから「けん玉で紅白に出たことがある」と聞き、アナウンサーを志望した理由の1つが「紅白の司会を務める」だった坂口アナの好奇心に火が付いた。
「とにかく紅白が好きで、子どものころからおおみそかは正座してメモを取りながら見てました。夏休みの宿題のテーマも紅白でした」と振り返り、「塚原さんも『半年の練習でけん玉企画に出られた』と教えてくれたので、即練習を開始しました」。 しかし、最初は大皿にうまく乗せられるのも10回に1回程度。「当時の動画を見ると、力がガチガチに入っていてフォームも変。リスナーから『もっと膝を使って』などとアドバイスをもらったことも」と明かし、自己流を返上、けん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」のコダマンさんの練習会にも参加した。 けん玉の師匠のアドバイスで、毎日大皿に100回連続で乗せるチャレンジ動画アップをノルマに。「今は(ギネス世界記録更新となる)128回連続に増やし、どんなに疲れていても酔っぱらって帰宅しても必ず動画を撮っています」と日々研さんを重ねている。 「三山さんとけん玉で紅白に出られたら間違いなく人生一番の緊張になると思います。そんな緊張、プレッシャーに負けまいといろんな場所でけん玉をやってきました」と語る。「甲子園球場の前や名古屋のナナちゃんの前、北海道・網走のホエールウオッチングの船上とか。どんな場所でも力まず大皿に乗せられるように場数を踏みました。さすがに揺れる船上は大変でしたが…」 上達ぶりに局内からも「すごいね」と称賛されるが、成功して当たり前。「成功、失敗の白黒がはっきりする。聞いた話だと、リハーサルの時に失敗すると、交代の可能性もあるそうです。トラウマになるからだそうです」と厳しい現実にも直面、緊張感は高まるばかりだ。 始めたころは指に力が入りすぎ、たこができたことも。「力を抜き、気負わず精神統一する。私はけん玉は武道に近いと思っています」とも。 坂口アナは「けん玉って誰もが一度はやったことがあると思う。けん玉と出会っていろいろな人とけん玉というキーワードでコミュニケーションが取れるのも大きい。今年の私の漢字は『玉』です!」と笑った。 今年、けん玉をモチーフにした楽曲「まあるい恋のうた」を制作した坂口アナ。紅白出場とは関係なく「けん玉ライフ」は続く。「大皿を極めて次はさまざまな技に挑戦します。その次はけん玉を取り入れたパフォーマンスに挑戦して番組イベントなどで披露したい。バトントワリングや大学時代のチアリーダーの経験もありますから」と夢は膨らむ一方だ。
中日スポーツ