肥満症の治療内容は?熊大病院が治療センターを新設
熊本朝日放送
熊本大学は「肥満症治療センター」を新設しました。 熊本県内の肥満の人の割合はおよそ3~4人に1人といわれ、40歳~74歳の糖尿病・糖尿病予備軍の数が全国ワースト1位、「メタボリック症候群」の割合は男性がワースト3位女性がワースト6位です。 センターでは、肥満に加え、糖尿病や高血圧などの健康障害を併発した患者が「肥満症」と診断され、この患者に胃を小さくする手術などをする見込みで、県内初の外科手術が可能な治療施設となるということです。 また、外科手術のほかにも、保険適用となった肥満症治療薬ウゴービなどの使用も想定されています。 脳の満腹中枢に作用したり、胃の内容物の排出を遅らせて食欲を抑制するもので、臨床試験では、1年3ヵ月ほど使用を続けると平均で13.2%体重が減少する効果が示されています。 体重80キロの人だと10.4キロ減量する計算です。 肥満症治療センターは、単なる美容やダイエット目的では受診できません。対象は、肥満による健康障害を合併し、減量を必要とする疾患がある人で、原則、他の病院、診療科からの紹介が必要です。 まず半年間、食事療法や運動療法を続け、十分な効果が得られない場合、薬物療法や外科手術などが行われます