駅前の空き地を芝生に変えたら、来てくれますか…北九州市が投資促す街づくりの社会実験
北九州市は、同市八幡西区のJR黒崎駅前の商店街にある空き地を芝生広場に変え、憩いの場として自由に利用してもらう社会実験を23日から始めた。
市は、黒崎地区の魅力を高めるため、民間事業者の投資を促すまちの未来図の策定を目指している。社会実験はその一環で、街路を居心地が良く歩きたくなる空間に再構築する「ウォーカブルなまちづくり」に向け、未利用地活用のニーズや可能性を調査する。
空き地は、熊手銀天街と千日名店街の交差点に面したスーパー跡地約460平方メートル。このうち約200平方メートルに人工芝を敷き詰め、様々な人々の交流などを願って「クロスパーク」と名づけた。
芝生広場にはテントやテーブル、椅子を設置。初日は松ぼっくりを使ったクリスマスオーナメント作りなどが行われた。子どもたちが店舗の仕事や買い物を体験するイベント「黒崎こども商店街」も開かれ、多くの親子連れらが楽しんでいた。
社会実験は12月25日までで、今後はスタンプラリーやクリスマスイベントなども行う予定。市都市再生企画課の担当者は「(黒崎駅前の)商店街には、昼間の人通りや休憩場所が少ないという課題がある。広場ができることで人の流れがどう変わるのかを調べ、今後の展開に生かしたい」と話している。