「伯父の戦友、帰還を」アンガウル島玉砕から80年 遺骨収集に取り組む一途な思い 眠れぬ墓標
今年はアンガウル島をはじめ、先の大戦で太平洋の島々の日本軍が次々と玉砕した昭和19年から80年。各地には112万人分の遺骨がいまだに残されたままだ。アンガウル島でもほかに、持久戦を展開した日本軍が立てこもった島北部の密林内にある険しい岩場などに遺骨が残る。
8月には少佐の80回忌を営み、12月も収集活動に参加する予定の後藤さん。「今年は私にとっては伯父の80回忌。80年前の今頃、大変な思いをしていた人がたくさんいたし、戦場は悲惨だったはず」と思いをはせ、「なんとか皆さんの遺骨を帰還させたい」と誓う。(池田祥子)