発熱・たん・関節の痛みなどの症状…ワクチン接種も40℃の発熱 インフルエンザ猛威、「咳止め」など処方薬が不足【Nスタ解説】
SNSを見ると、ワクチンを打ったのに高熱に苦しんだという声がたくさんありました。 SNSの声 「11月にワクチン打ったのに、40.5度まで熱が上がりました」 「ワクチン打ったのに、インフルエンザA型で39度近くの熱」 「結局40度近い熱出てるし…ワクチン接種って意味あるのか」 ■「『重症化を防げた』と捉えて」 ワクチンは“感染を防ぐものではない” 良原キャスター: そもそもワクチンはどういう働きをするものなのでしょうか。 ひなた在宅クリニック山王の田代和馬院長によると、ワクチンを接種すると、細胞へのウイルスの侵入を防ぐ「抗体」ができます。そして、ウイルスの増殖を抑える「免疫システム」もできます。 2段階で防御するイメージです。感染を防ぐというわけではなく、脳炎や肺炎など重症化を防ぐことが期待できるものになります。 ワクチンを打っていても、高熱が出るのは免疫システムが働いているからだそうです。 ひなた在宅クリニック山王 田代和馬 院長 「ワクチンを接種していても、侵入したウイルス量が多い場合などは、高熱が出ることもある」 井上キャスター: ワクチンはあくまでも重症化予防で、打つ・打たないは個人の判断によりますが、「40度くらいの高熱に収まった」と考えることができるわけですか。ワクチンを打っていなかったら、もっと重症化するリスクがあったと? ひなた在宅クリニック山王 田代和馬 院長: ある意味、熱の高さより、インフルエンザウイルスと戦えていること、免疫応答を起こせているということなんですよね。 症状は人によっても様々で、軽い倦怠感で済む人もいれば、高熱が出てしまう人もいます。 ただ、それがワクチンを打った意味がなかったというわけではなく、ある意味で40度出たけれども、「それ以上重症化することを防げた」と捉えていただくといいかなと思います。 ホラン千秋キャスター: 時間を作って、痛い思いをしてワクチンを接種したのに、それでも罹ったら、ちょっと損した気分になる人もいるかもしれません。ただ、もっとひどくなっていた可能性があるかもしれないと思うと、意味はあるわけですよね。