<街ぶら>大阪府立高で唯一の音楽科はどんなとこ? 夕陽丘高に潜入
卒業生には宝塚歌劇団で活躍するOGも
<街ぶら>大阪府立高で唯一の音楽科はどんなとこ? 夕陽丘高に潜入 撮影・編集:柳曽文隆 レポーター:岡本ゆか 主題歌:打越元久「たとえば」 協力:夕陽丘高校 恩知理加校長 THEPAGE大阪
大阪市天王寺区にある大阪府立夕陽丘高校は大阪府立高校では唯一の音楽科が設置されている高校として知られており、卒業生には宝塚歌劇団で活躍する人も複数いるなど、音楽関係で活躍する人も多い。また今年度で創立111年を迎えており、歴史を持つこの学校には戦前から残るモダンな建物も残っているという。中はどんな様子なのか、ちょっと訪ねてみた。 【別の動画と360度画像】校舎の7階にガラス張りプール? 自ら中学生を勧誘するサッカー部員の奮闘ぶり
校舎の中に320席のオーケストラホール
同校は1906年に大阪府立島之内高等学校として創立されたのがはじまりで、1934年に現在の場所に移転してきたという。同校で就任3年目を迎える恩知理加校長は、元々音楽教諭として同校音楽科が設置されて間もない時期に赴任。地元とにも根ざしており音楽など様々な取り組みを通じて地域との交流もはかっている。 さっそく同校に入ると、丸い窓などもあるオシャレな校舎が目に入る。7階建てのこの建物は1995年の音楽科設置を機に建てられたもので、校舎内の様々な設備は目を見張る。 中でも320席のオーケストラホール「ヴィオーラ・ホール」は、音響設備なども整っており十分本格的な演奏会やコンサートなどにも対応でき、中にいる時はとても高校の校舎の中とは思えない。
生徒が早朝・昼・放課後に利用できるレッスン室
また、音楽教室、レッスン室なども多数ある。取材時は放課後だったが、レッスン室では生徒らがピアノを弾いたり歌ったり、それぞれが音楽に熱中している空間だった。「全部で20室あるんですが、早朝、昼休み、放課後に生徒らが自分で予約して使えるシステムです」と恩知校長。それぞれが発表会などを控え、日々腕をみがいているわけだ。 たまたま、合唱の練習をしている1年生に話を聞くことができた。入学して約3か月がたつが、自分のやりたかった音楽ができて充実していると答えてくれる生徒が多い。 ある男子生徒は「中学まではまわりに音楽がすごく好きという人はそういなかったけど、いまは周りは自分と同じく音楽が大好きな人だらけ。だから、すごくやり甲斐があります」と話す。将来の夢を聞いてみると「ミュージカルに出演することです」と即答するなど頼もしい限り。 ほかの女子生徒らも「劇団四季に入りたい」「舞台関係の仕事で頑張りたい」と将来の夢を口にする姿をみると、まさに夢への一歩を着実に踏み出している印象。「入ってよかったのは設備が充実している点と教えてくださる先生方が(声楽家など)みなさん現場で活躍している方々が多いので本当にうれしいです」と練習していた女子生徒は語っていた。 また、吹奏楽部の生徒らが放課後練習していたが、長~い廊下でそれぞれが楽器を吹くなどしてもくもくと練習を続ける。聞けば120人以上も部員がおり、コンクールでの好成績を目指して奮闘する様子はこの記事の映像でも紹介しているが、なかなか圧巻な光景だ。