【シャトレーゼケーキ無断転売に続き…】京都人気観光地で外国資本による土地購入の過熱でトラブル増加、条例違反をしたまま放置されるケースも
京都市右京区の人気観光地付近に住む男性は、とある出来事を口にする。 【写真】道路めいっぱいに増築しているレストランB。除去命令の取り締まり現場、無許可でシャトレーゼを提供していたカフェAなど
「中国人の方がお宅を売ってほしいと言いにきたが断りました。数日後に隣の家も『お宅を売ってほしい』と頼まれたって隣の家の主人が言いにきました。このあたりでも、所有者が日本人ではない土地は割とありますよ」 世界中から年間7500万人以上の観光客が訪れる京都 。外国人観光客もうなぎのぼりに増えている。それゆえに、日本人だけではなく外国資本も“ビジネスチャンスを逃してはならない”と京都に殺到している。しかし、そうした中でトラブルに発展するケースも見受けられる。【前後編の前編】
嵐山の近くでシャトレーゼ製品を無断提供のカフェを営業
NEWSポストセブンで9月中旬に報じた「シャトレーゼのケーキ転売問題」もそのひとつだ。京都の人気観光地・嵐山エリアにある人気カフェAでは、大手食品メーカー「シャトレーゼ」の製品を無断で提供していることが発覚した。「シャトレーゼ」は公式サイトで「転売・再販売・その他営利を目的としてのご購入は堅くお断りさせていただきます」と注意書きをしている。 カフェAは、2年半ほど前にオープンし、中国人系オーナーのグループが運営をしている。NEWSポストセブンが“無断提供”について報道すると、“品薄”を理由にケーキの提供をとりやめたことから、さらなる波紋を呼んだ。 シャトレーゼの広報は取材に対し、「万が一商品管理や提供方法において過ちがありお客さまに多大なご迷惑をおかけするような事態にも繋がりかねず、さらには弊社のブランドを著しく傷つける可能性もあります。そのため、本部預かり案件として弊社としては弁護士とも相談しつつ厳しく対応してまいる所存です」と回答し、対策を強化していく姿勢を示している。
無許可で増築し営業を続け…
京都では、外国資本が購入した不動産をめぐる問題も起きている。JR嵯峨嵐山駅から徒歩で20分ほど、近くに『二尊院』などの観光地がある閑静なエリアに、中国人系オーナーが運営するレストランBがある。京都市在住の女性が指摘する。 「あそこのレストランには、2年ほど前から『無許可増築部分を除去すること』という京都市からの公示が貼られていますが、対応する様子が見受けられません。それどころか、貼られている公示を隠すように大きなゲージを置き、その中でネコを飼育することで、目隠して営業を続けている状況です」 NEWSポストセブン取材班が現場を訪れると、近隣の店と比べて、道路ギリギリの敷地めいっぱいまで建物を拡張したレストランBが目に入った。レストランBは営業しておらず、ネコやゲージも撤去されていた(2024年9月19日時点) 。 しかし、2年前の2022年9月12日から貼られている「京都市風致地区条例による命令の公示」と題された紙は、そのままの状態だった。公示には違反内容として《建築物(道路側店舗)が、京都市風致地区条例第2条第1項の規定に基づく許可を受けることなく、増築されたこと》とあり、同年10月30日までに無許可で増築した箇所を除去するよう、命令内容が書かれていた。近隣商店の店主は、トラブルの現場を目撃したと口にする。 「この店の中国の方は本当めちゃくちゃですよ。建物を購入してすぐに道路までめいっぱい増築している。役所の人間が何回も注意しに来とりますけど、全く応じる様子はなさそうでね。去年の秋か今年の春くらいに怒鳴り声が聞こえて。見てみたらオーナーらしき人が役所の人間に中国語で怒鳴りつけてましたわ」
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