小野寺翔平、初ランクも悔し涙「頑張り続ければ成功できるっていうのを自分が体現したい」<全日本卓球2024>
<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)> 【写真】初のランク入りを果たした小野寺翔平 26日、2024年全日本卓球選手権大会は5日目を迎え、男子シングルス4,5,6回戦が行われた。 2023年の全日本社会人3位に入った社会人1年目の小野寺翔平(リコー)がスーパーシードとして4回戦から登場し、4回戦では中央大学の後輩の米倉勝に勝利。ランク決定戦となった5回戦では、上村慶哉(シチズン時計)を4-1で下し、自身初のランク入りを果たした。 続く8決定戦では大島祐哉(木下グループ)に0-4で敗れたものの、全日本選手権でランカーとなるベスト16入りとなった。 初のランク入りに関する喜びのコメントを聞こうとミックスゾーンで小野寺に質問を投げかると、小野寺の目からは涙。悔しさを噛み殺しながらインタビューに答えてくれた。
小野寺翔平(リコー)の試合結果
<4回戦> 小野寺翔平(リコー) 4-0 米倉勝(中央大) 11-7/11-3/12-10/11-7 <5回戦> 小野寺翔平(リコー) 4-1 上村慶哉(シチズン時計) <6回戦> 小野寺翔平(リコー) 0-4 大島祐哉(木下グループ) 8-11/5-11/5-11/1-11
小野寺翔平コメント
<ベスト8決定戦の大島祐哉戦を振り返って> そうですね…。(涙で声を詰まらせながら)本当に…何もできなくて、悔しいです。 結構…自分なりに考えてベストを尽くして準備してきたので、悔しいです…。 <初のランク入りについてはどう感じていますか?> やっぱり優勝を目指してきたので。その通過点に過ぎないと思うんですけど…本当に上には上がいるなと痛感しました…。 でも諦めたら終わりなので。 また一年間かけて、少しでもトップ層に食い込んでいけるよう、努力していきたいです。 <大学生から社会人へと環境が変わりましたが> 社会人になって、練習時間は短くなりました。 でも、自分がここで頑張ると決めたことなので、ただの言い訳にしかならないです。 もっと効率良く勝てるような努力をしないと、学生のようにいっぱい練習できない分、集中して頑張らないといけないです。 <昔から高い目標に向けて努力してますが、どうやってその高いモチベーションを維持できるのか> 一番は自分のように小中高で全国で活躍できてない選手が、全日本で優勝したら、今自信のない子どもにも勇気を与えられると思うので。 自分も「全日本優勝」とか言うと周りから馬鹿にされたり、「こいつおかしいな」と思われたりすることもあるんですけど、「諦めないでやる」というのは自分で決めたことなので、今、小中高とかで上手くいっていない子でも、頑張り続ければ成功できるっていうのを自分が体現したい。 それが全日本優勝だと思っています。 時間がかかっても一歩一歩目の前のことをやっていくしかないです。
山下大志(ラリーズ編集部)