電動アシストをイジる「爆速魔改造チャリ」は違反! そもそも自転車にスピード違反ってあるの?
自転車には大きさや構造に基準が設けられている
街なかの自転車を見ていると、驚くようなスピードで走行する自転車を目にすることがあります。「爆速改造」や「魔改造」といわれる自転車はどこまでが合法で、どこからが違反なのでしょうか。この記事では、自転車の車両に関するルールを紹介します。 【写真】ロータスにアストンにフェラーリも! スーパーカーメーカーの自転車が格好いい!(全11枚)
一般的な自転車(普通自転車)にはルールがある
そもそも、自転車には、内閣府令で基準が定められている「普通自転車(一般的な自転車)」と、内閣府令で定められている基準外の自転車「自転車(けん引している自転車、側車付き自転車、タンデム自転車など)」に分類されます。 一般的に多くの人が利用する自転車は、内閣府令で基準が定められている「普通自転車」です。普通自転車とは、車体の大きさや構造が内閣府令で定められている基準に適合する自転車を指します。 【内閣府令で定められている「普通自転車」の車体の大きさ・構造】 ◆車体の大きさ ・長さ:190cm以内 ・幅:60cm以内 ◆車体の構造 ・4輪以下であること ・側車をつけていないこと(補助輪は除く) ・運転者以外の乗車装置を備えていないこと(幼児用乗車装置を除く) ・ブレーキの操作が走行中に容易にできる位置にあること ・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと ・ブレーキは前輪と後輪にかかり10km/hのときに3m以内の距離で停止できる性能を有している ・前照灯は、白色または淡黄色。夜間に前方10mの距離にある交通上の障害物を確認できる光度を有するもの ・反射器材は、夜間に後方100mの距離から自動車の前照灯で照らしたときに反射光を容易に確認できるもの 一般的な「普通自転車」は、車体の大きさや構造などが定められているため、これらの基準を満たしていない場合は違反となります。たとえば、長さや幅を拡大する装置を取り付けて車体の大きさを大幅に変更する改造や、鋭利な部品を取り付けたデコチャリなどは違反です。 また、基準に適合しているか確認するだけでなく、定期的にブレーキの利き具合や前照灯の点灯などについてもチェックしなければなりません。点検や確認を怠ってしまうと、交通違反として取り締まられる可能性があるだけでなく、事故を起こしたり巻き込まれたりする危険性が高まります。自分の身を守るためにも、自転車の点検は定期的に行っておきまさょう。