【区間賞一覧】7年ぶりVの立命館大から4人 区間新2人と盤石リレー 拓殖大・不破聖衣来は区間賞の留学生にわずか6秒差と復活の力走 〈富士山女子駅伝〉
◇全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)〈30日、富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:全7区間43.4キロ〉 【画像】エース区間で力走をみせた不破聖衣来選手 立命館大学が2時間01分09秒の大会新記録で7年ぶり6度目の優勝。10月の全日本大学女子駅伝とあわせて今季2冠を達成しました。優勝した立命館大学からは区間新記録2人を含む4人が区間賞を獲得しています。
■区間タイ記録が生まれるハイペースの1区
1区(4.1km)では、全日本大学選抜の小川陽香(立教大学2年)が従来の区間記録と同タイムである12分42秒をマーク。 勝敗を分けた素早い仕掛けについては、「監督から、『4キロしかないから最初から牽制せずにいける力あるから行ってみろ』と指示いただいた」と話し、日本インカレ10000mでも優勝した実力ある小川選手は区間賞の快走。 「タイムは全然意識せず、少しでも次の区間の人に早く渡そうと思って走っていたので、結果に結びついたことがすごくうれしい」と笑顔を見せました。
■日本体育大学の4年生が意地のごぼう抜き
2区(6.8km)では、日本体育大学の齋藤みう選手(4年)が躍動。 9位でタスキを受けると一気に8人抜き、区間記録には6秒及びませんでしたが、20分46秒で区間賞を獲得。トップでタスキをつなぎます。 レース後、「1区で(柳井)桜子がいい順位で持ってきてくれたので、前を追って自分で絶対に先頭に立って、少しでも後ろに楽に走ってもらえるように走りたいと思っていた」と振り返りました。
■3区では立命館大学のルーキーが圧巻デビュー
3区(3.3km)では、立命館大学期待のルーキー・森安桃風選手がトップと9秒差の3位でタスキを受けると、スピードランナーが集う3区で10分13秒の快走。順位を一つあげ、トップ日体大との差を3秒に縮めました。 森安選手は、「何としても全日本で勝って、富士山でも(勝利し)2冠したいという思いで、少しでも先頭と差を詰められるように、そして後ろとの差を開けられるようにという思いだけで走りました」と喜びを明かしました。
■立命館大学は1年生コンビが連続区間賞 山本釉未は2大会連続区間新に笑顔はじける
4区(4.4km)では、3区を走った立命館大学・森安選手から山本釉未選手(1年)へ1年生同士のタスキリレー。 駅伝デビューとなった10月の全日本大学女子駅伝で区間新記録の走りをみせた山本選手が、日本体育大学の4年生エース・山崎りさ選手との競り合いに勝ち、区間記録を1秒更新。チームを先頭に押し上げました。 山本選手は「素直に自分が区間新を出せると思ってなかったので本当にうれしいです。日本体育大学の山崎りささんや大東文化大学の蔦野萌々香さんと一緒に競い合ったからこそ出たタイムだと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔がこぼれました。