ソフトバンク・小久保裕紀監督「もう負けられなくなりました。そういうこと」NPBワーストタイ同一シリーズ26回無得点
(SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク0─7DeNA、第5戦、DeNA3勝2敗、31日、みずほペイペイ)ファンと喜びたかった本拠地3連戦で3連敗。ソフトバンクは2試合連続の零封負け。みずほペイペイドームでのカード3連敗はレギュラーシーズンでもなかった。小久保裕紀監督(53)は試合を振り返るよりも、崖っぷちに立たされた状況を端的に言葉にした。 【写真】ソフトバンク・小久保監督「口笛って笑ってしまいました。みんな大爆笑していました」 「もう負けられなくなりました。そういうことです」 打線はジャクソン、伊勢、中川颯の継投に対してホームが遠かった。第3戦の二回からゼロ行進が続き、同一シリーズでの連続無得点は1958年の巨人に並ぶ最長の26回となった。同年の巨人は3連勝したのち西鉄・稲尾和久に連日封じ込まれて4連敗で敗退。今年の鷹も同じように勢いが止まっており、不吉な予感が漂う。 2試合連続の零封負けは99年の中日以来、7度目。福岡での3試合でわずか1得点しか取れず、小久保監督は「ホームゲームで最後の3連戦で勝ちを見せることができなかったのが残念。点が入らないと盛り上がらないのでお客さんには申し訳なかった」とわびた。 「3つ負けられるのが日本シリーズ」と言ってきた中で、猶予はリミットを迎えた。背水の陣となる敵地で総力を尽くすしかない。(上阪正人)