英建設業PMI、11月55.2に改善 金利高で住宅建設は低迷
[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが5日発表した11月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は55.2で10月の54.3から改善した。商業建設と土木は好調だったが、金利に敏感な住宅建設は低迷した。 商業建設活動は2022年5月以来の伸びを記録した。半面、住宅建設は6月以来最大の落ち込みとなった。住宅建設業者によると、高い借り入れコストと脆弱な消費者信頼感が需要に悪影響を及ぼしたという。 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は、建設業界は英経済の他の分野で見られるような減速は回避しているものの、引き続き高い借り入れコストが新規受注に打撃を与えていると述べた。 建設業者の向こう1年の見通しは悪化し23年10月以来の低水準となった。 「雇用コスト上昇への懸念に加え、新規工事が減速し、雇用創出が弱まったため楽観的見方が後退した」とムーア氏は指摘した。 原材料価格の上昇と今後の人件費上昇を反映し、投入価格インフレ率は23年5月以来の高水準となった。 サービス業・製造業・建設業を含む全セクターPMIは50.9で、10月の52.0を下回り、過去1年間で最低となった。