【更年期には必ず終わりが来る!】更年期を乗り越えた先輩読者の体験談
流したり、笑い話に変えたり。たまにはやさしい声をかけて
夫婦に更年期症状が出たときに、どのようなことを意識していたのでしょうか? 「まずは、『今は更年期なんだ』としっかり自覚することが大切かなと。私は、母や2歳上の姉に更年期でホットフラッシュが起きていて、その様子を見たり聞いたりしていたので、心構えができていた気がします。夫は世代もあるのかもしれませんが、『あなたも更年期じゃない?』と言っても、なかなか認めてくれなくて。症状が出る前に自分の体に起こりうることを把握しておくだけで全然違うので、男性更年期についてももっと広まり、夫婦ともに理解できるといいと思います」 また、お互いがイライラしているときは、そっとしておくのが賢明だとも。 「お互いに、相手の怒りを正面から受け止めてしまうとしんどいはず。相手がイライラしているときには『はいはい』と返事だけして、基本的には聞き流して。とぼけたフリをして話題をガラッと変えて笑い話にしたりして、怒りから意識をそらすようにしたこともありました。たまに、『おいしいものを食べたら、少し落ち着くかもよ』などと気づかうような声をかけると、夫が自分の状態にハッと気づく様子も。私がつらいときには、夫が何を言うでもなくケーキを買ってきてくれて、癒されたりもしました。 そんな感じで流れに逆らわず、気張らずにその時期が過ぎて、お互いに60代半ばになった今、精神的な更年期症状はすっかり落ち着きました。ごくたまに、私のホットフラッシュが起きることはあるのですが、夫はもともとの温厚な性格に戻っています。更年期の症状は一定期間のことで、必ず終わりは来る。永遠に続くものではないと夫婦ともに肝に銘じておくと、更年期特有の感情に振り回されすぎずに済むのかもしれませんね」
読者エピソード集:更年期を夫婦円満に乗り越えるコツは?
・私が夫の家事に文句を言ったりすると、夫もみるみる不機嫌に。夫婦の感情は連鎖すると感じるので、負の態度をそのままぶつけないことが大事だと悟った。──LEEメンバー とうこさん ・可能であれば、それぞれに自分の部屋を持つ! パーソナルスペースがあるだけで、気持ちがラクに。──LEEメンバー ぴーこさん ・お互いに体調が悪いときは、遠慮せずに言える関係にしておくこと。私は更年期前から持病があったので、早い時期から相談する習慣があって、無理に家事をせずに済みました。──LEEメンバー さんでいさん ・更年期前から趣味を兼ねた体力作りを始めた。夫は週3回のプールと週末のソフトボール、私は40代からヨガ&ピラティスを始めて、少しずつ不調が改善しました。──LEEメンバー mikaさん ・お互いにやりたいことをやれるように環境を整えた。夫はマラソンにハマっていたので、ランニングをする時間をできるだけ取るように。私が出かけたいときにも、夫は快く送り出してくれます。──LEEメンバー ざきさん ・お互い一緒に過ごすときは嫌なことは言わずにできるだけ楽しく話して、笑うこと。そして、定期的に別行動をして、自分だけの時間を作るのが円満の秘訣。──LEEメンバー ななたんさん Staff Credit イラストレーション/SAKIPON 取材・原文/野々山 幸(TAPE) こちらは2024年LEE8・9月合併号(7/5発売)「二人で考えませんか?「夫婦の更年期」」に掲載の記事です。