【2024ふくしま衆院選】若者示す未来への道 「一票無駄にしないで」 大学生が啓発
衆院選投票を翌日に控えた26日、県民それぞれの思いを国政に反映させようと訴える啓発活動が県内で行われた。福島市では大学生が投票所の位置を示す看板を持って街頭に立ち、「未来へ道筋を決める大切な選挙。貴重な一票を無駄にしないで」と訴えた。投票所の設営作業も進められ、関係者が念入りに投票の手順を確認した。 投票所の位置を示すプラカードを持って街を練り歩き、投票を呼びかけるイベントは「投票所あっちプロジェクト」。若者の社会参画と若年層の投票率向上を目指し大学生らでつくるNPO法人ドットジェイピーが企画した。 メンバー7人が参加した。「投票所はも投票所に行ってみようと思ってくれたらうれしい」と見据えた。あっち」「この一票で変わるのは自分かもしれない」とのメッセージと矢印が描かれたプラカードを持って、JR福島駅東口から期日前投票所がある市役所まで歩いた。まちなか広場で開かれていた音楽と食のイベントにも出向き、「投票に行きませんか」と呼びかけた。
全国各地で同様の活動が繰り広げられているが、本県では初めての開催。団体の福島支部代表を務める籏野未歩由(みふゆ)さん(20)=福島大3年、福島市=は、一票を投じることが将来の道筋を決める上でとても大切だと感じている。若者の政治離れが叫ばれて久しいが、「選挙をお祭りのように感じてもらい、気軽に投票所に足を運んでもらいたかった」と狙いを明かす。 多くの市民がプラカードに関心を持ち「頑張ってね」「投票したよ」などと温かい声をかけられたという。 投票日の27日には郡山市のJR郡山駅西口をスタートし、ビッグパレットふくしままで歩く。「声のかけ方などを工夫し、少しでも投票所に行ってみようと思ってくれたらうれしい」と見据えた。 ■県内各地で投票所設営 福島市の三河台小では、市職員が投票箱や記載台を組み立てたり、有権者が土足で入れるよう、マットを敷いたりした。会場中央には投票箱を置いた。