「インクルージョン」を力に変える国際組織「V500」とは
同イベントでは、コクヨが提唱するインクルーシブデザインの手法である「HOWS DESIGN(ハウズ デザイン)」を会員企業に説明した。 この手法は「社会のバリアを見つける」「解決方法のアイデアを検討する」「試作品で検証する」「具体的な商品やサービスで検証する」という4つのプロセスからなる。各プロセスで多様な人たちとの「対話」を重視する。 コクヨは2024年の新商品のうち、20%以上をハウズデザインで開発した商品にするという目標を掲げる。社内のインクルージョンに取り組みながら、捉えた課題そのものを無くすようなサービスの開発を目指す。 同社の井田幸男・CSV本部サステナビリティ推進室理事は、V500への加盟を決めた理由をこう話した。 「障がいのある方の多様性を認め、インクルージョンできた状態を目指していくことを(人事部や特例子会社の問題ではなく)経営課題として捉えている点、加えて、そのバリアを解決する為には多くの企業とのネットワークを構築していく必要性を感じている点がコクヨの姿勢と一致していた」