【最新】電気・ガス料金補助は8~10月再開が決定、電気代の現状からシニアの生活費まで紐解く
記録的猛暑が続き、「過去最高気温」を毎年更新している夏がやってきます。 毎月の電気代が怖いという方も多いのではないでしょうか。 ◆【写真・円グラフ】1日に消費する電力量の割合、夏季に最も大きな割合を占める家電は? 岸田首相は8月から10月までの支援は再開すると発表したものの、生活は依然として厳しい状況がつづきます。 これからの日本は、安心して老後を迎えられる国となっていくのでしょうか。 今回は、電気代をめぐる現状から年金を収入の中心として暮らすシニアたちの家計事情について見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「燃料油及び電気・ガス負担軽減策に関する緊急提言」8月から期限付きで決定
2024年6月27日、自由民主党が「燃料油及び電気・ガス負担軽減策に関する緊急提言」を公表。 2024年8月~10月の電気・ガス料金の一部補助について、岸田首相に提言したことを明らかにしました。 電力・ガスに関する支援措置は2024年5月末で一旦終了し、今夏の光熱費の高騰が懸念されているところでした。 これらの措置によって「年末までの消費者物価の押し下げ効果を、措置がなかった場合と比べ、燃料油とあわせて月平均0.5%ポイント以上とするべく検討する」などと明言しています。 それでは、現在の日本における電気代の費用や家電の電力消費割合の現状はどのようなものなのでしょうか。 次の章で詳しく見ていきましょう。
「電気代の費用」「家電製品の1日での電力消費割合」の現状とは
総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」から、2023年の二人以上世帯の電気代は平均月額1万2265円とわかります。 ただしこの数値は、2人以上の世帯全てを含んでいます。 たとえば夫婦共働き世帯で在宅時間が少ない世帯も組み込まれるため、その点を加味しておくべきでしょう。 夫婦ともに65歳以上のシニア世帯の場合、日中家にいる時間が長いと考えられます。 シニア世帯の電気代は、平均よりも高い傾向にあるといえるかもしれません。 ●家庭における家電製品の1日での電力消費割合:夏場はエアコンが最多、何割? 家庭ではどのような内訳で電力を消費しているのでしょうか。 資源エネルギー庁のデータから、夏季に限定して内訳を見ていきましょう。 ●夏季の電力消費、エアコンは34.2%でトップ エアコンが3割以上を占めることとなりました。次いで、冷蔵庫、照明と続きます。 【内訳】消費電力の割合(夏季の場合) ・エアコン:34.2% ・冷蔵庫:17.8% ・照明:9.6% ・給湯:6.1% ・炊事:6.5% ・洗濯乾燥機:2.3% ・温水便座:0.5% ・テレビ・DVD:4.6% ・パソコン・ルーター:1.0% ・待機電力:6.0% 消費電力の3割以上を占めるエアコンには、省エネ機能が付いている製品も多く見受けられます。 買ってから年数が経過している場合、買い替えた方が電気代も安く抑えられるかもしれませんね。 年金以上の給与もある現役世代、とくに共働きの場合は電気代の負担はそこまで大きな問題ではないかもしれません。 しかし、年金が主な収入源となるであろう老後に向け、電気代など必ずかかってくる出費を意識するのは大切な心がけ。ざっくり大まかにでも、負担する金額のイメージを持っておくことが重要でしょう。 次の章では、実際に年金で暮らすシニアたちの電気代をはじめとする生活費について見ていきましょう。