「越前和紙の里」で伝統行事「漉き初め式」行われる 【福井県越前市今立地区】
福井テレビ
越前和紙の職人らによる年初めの伝統行事「漉き初め式」が1月5日、和紙の産地・福井県越前市今立地区で行われ、関係者が商売繁盛や作業の安全を祈願しました。 青空が広がる中、越前市今立地区にある卯立の工芸館で行われた「漉き初め式」は江戸時代から伝わる伝統行事です。 《♪ 越前紙漉き唄》 「漉き初め式」は、もともとそれぞれの漉き屋で行われてきましたが、1998年からは伝統の継承と保存を目的に職人や問屋らが毎年合同で行っています。 5日の式には和紙産業の関係者ら約70人が参加。 この地区に古くから伝わる和紙職人の仕事唄「越前紙漉き唄」の節に合わせて、伝統工芸士が紙漉きの技を披露しました。 その後、これからを担う若手後継者による実演も行われました。 福井県和紙工業協同組合の五十嵐康三理事長は「若い職人が来るということは将来続くということだから、明るい気持ちで我々も見守っていくし、皆さんにも越前和紙を愛用してほしい」と話しました。 ここ越前和紙の里では、北陸新幹線の県内開業やインバウンド効果もあり、2024年の来場者は前年と比べ4割近く増加しました。 越前和紙の各工房は、明日から営業するということです。
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