【栗東便り】岩田望騎手のフランス遠征に思うこと… 挑戦する姿勢を見習いたいです
岩田望来騎手(24)が19日に、今夏にフランスへ長期遠征することを発表しました。数年前から「チャンスがあれば、海外に行きたい」と口にしていましたし、念願かなっての武者修行となります。 デビュー6年目の若手ながら、今年は現在JRA51勝を挙げ、全国リーディング5位とトップクラスの活躍を見せているジョッキー。このまま日本で勝ち星を積み重ねてもいいのではないか…と思ってしまうのですが、望来騎手の話を聞いて納得しました。 「もちろん現状の勝ち星、内容で満足していないですし、何よりいろいろな競馬場で乗ってみたいという思いがありました。騎乗の技術に加えて、メンタル面も磨いていきたいです。海外の環境で、いろいろな経験をしたいです」 自分自身に何が足りないかを考え、技術の向上はもちろん、言語も文化も違う海外に身を置くことで、イレギュラーなことが起こっても動じないメンタルを身につける。今のキャリアに納得せず、新たなことに挑戦する姿勢は見習うべきだと強く感じました。 加えて、この遠征の話を聞いた時にびっくりしたのが、研修する2つの厩舎がいずれもトップステーブルだということです。20年凱旋門賞の勝ち馬ソットサスなどを手がけたJC・ルジェ厩舎、昨年の仏1000ギニー、仏オークス、オペラ賞をブルーローズセンで制した新進気鋭のC・ヘッド厩舎。2つの厩舎が拠点とするドーヴィル、シャンティイで結果を出せば、フランス最高峰にして世界最高峰の1つ、凱旋門賞の騎乗も現実味を帯びてくるように感じます。 フランスでの活躍を期待するとともに、秋の凱旋帰国を楽しみに待ちたいと思います。【藤本真育】