高校生製作の“エコ電カー”も登場 県立高校50校参加「学びの祭典」21日開催
熊本県の県立高校50校が日頃の学習の成果などを発表するイベント「学びの祭典」が21日、益城町のグランメッセ熊本で開催されます。地域や社会の課題解決に向けた高校生の取り組みとは―
玉名工業高校の機械整備部の生徒が取り組むのは「エコ電カー」の製作です。1人乗りの電気自動車を手作りし、レースに参加すること目的としています。 竹尾範史先生 「40分間でどれだけの距離が走れるかっていうレースなので、実際は400mのコースを周って何週走れるかっていうところで、空気抵抗をいかに減らせるかがレースの肝になってくる」 どうすれば効率良く、速く走らせることができるか、試行錯誤します。社会課題であるクリーンエネルギーについて考える機会でもあり、レース体験は高校生の学びになります。 大学生も参加した「エコ電カー」のレースでは2回優勝。手作りの車両と単3形電池を用いて運転を行い、コースを競技時間内に走行した距離を競い、優勝しました。 竹尾範史先生 「軽くというところと空気抵抗が少ないところが、大きなポイントになりまして、軽くに関しては全国で玉名工業だけなんですけど、中のフレームがマグネシウム材料、空気抵抗に関してはなるべく高さを低くして細くスリムにしている」 各チームがステンレスなどを使用し、20~25キロの重さで車体を製作する中、玉名工業はマグネシウムを使い、17キロまで軽量化に成功させました。
「学びの祭典」には、イベントなどで人を乗せるために作られた「エコ電カー」が登場します。 生徒 「作ったエコ電カーを小学生や子ども向けに作っているので、子どもたちに乗ってもらって楽しんでもらいたい」 「手作りの自動車はあまりないので、手作りの温かみを自分たちでもこれが作れるんだよって知ってほしいなと思います」
「学びの祭典」でパフォーマンスを披露するのは、書道の大会でさまざまな賞を獲得している御船高校の書道部です。 生徒 「書道パフォーマンスの魅力は、大きな紙に自分たちの伝えたいことを声とダイナミックな筆使いで伝えられるのは魅力かなと思っています」 縦4m、横6mの大きな紙に音楽に合わせながら、複数人で思いを文字にする書道パフォーマンス。動きや構成は、顧問のアドバイスを受けながら自分たちで考えます。 生徒 「今回の書道パフォーマンスのテーマは『道』です。誰もが失敗することはあるけど、失敗した自分だからこそできることがあるっていうことを伝えたくて「道」というテーマにしました」 現在、地域のイベントなどで引っ張りだこの御船高校の書道部。 「今回のパフォーマンスは楽しんでやるっていうのを目標にやっていて、自分たちが楽しんでパフォーマンスをしてるところを見てもらえたらうれしいなと思います」 「パフォーマンスは、ただ普通に作品製作をするだけでなくて、みんなと息をそろえて振りをしたり、協力してできるところが楽しいなって思うのと、パフォーマンスを通して地域の方々に元気や笑顔を与えられるので、達成感を感じられて楽しいです」 「学びの祭典」は、21日(土)、益城町のグランメッセ熊本で開催されます。高校生が企業と共同開発した商品の販売などもあり、入場無料です。