「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
10月に投開票が行われた衆議院議員選挙に、東京26区から無所属で立候補していた田淵正文容疑者(66)が11月30日、公職選挙法違反の疑いで逮捕された。選挙活動期間中、露出の多い女性スタッフの活動で異色の注目を集めた田淵容疑者。ともに逮捕された30代男性・小林繁容疑者(37)と共謀して、スタッフに時給1500円で報酬を支払う約束をしていたという。【前後編の後編】 【写真】ホットパンツに猫耳姿の女性が選挙カーに登る“異様な光景”。物議を醸した“半ケツ写真”投稿も
小林容疑者を通じて、「時給1500円」と聞いて選挙運動を手伝っていたというA子さん。「知識がなく、違法行為だということを知らなかった」というA子さんは、投開票日直前のビラ配りや練り歩きにも参加したという。 「セクシー女優やグラビアアイドルを含めた若い女性が多く参加していた。小林さんは『ガンガンバズらせようよ』と息巻いていて、『猫耳のカチューシャはマストでお願いします』『手を振る時はディズニーのキャストみたいにやってよ』と女の子たちに次々と指示を出していました。 例の“半ケツ”の投稿写真がSNS上でバズると、小林さんはさらにノリノリに。ホットパンツに網タイツ姿の写真などを投稿するよう提案し、拡散されているのを見て『これ、ワンチャン当選あるかも』と得意げでした」(A子さん)
「LINEグループからは退会しておいてくださいね」
投開票日前日となる26日の活動が終わると、10人ほどの男女のスタッフが田淵容疑者のクリニックに集まり、打ち上げを行ったという。A子さんは戻ってきた田淵容疑者の第一声に、耳を疑った。 「『皆さん、選挙のLINEグループからは退会しておいてくださいね』と最初に言われ、全体に不穏な空気が漂い始めました。その時点で約束の“バイト代”をもらっていなかったのですが、あるスタッフがいつ頃支払われるか聞くと、田淵先生は口ごもる。すると小林さんがフォローするかのように『たぶん年明けとかになるかもね。絶対に払われるから安心して』と言っていました。結局お金は振り込まれていません。 打ち上げの途中で、『クリニックの前に警察の人がいる』と話が入ると、皆慌てふためいていました」(同前) 選挙活動以外にも、田淵氏の言動に気になることがあったという。 「選挙活動のためにクリニックに訪れるたびに、『コロナの検査をします』と言われて唾液採取などの検査をされ、勝手にカルテを書かれました。『コロナ診療って自費診療ですか?』と聞くと、『お金は大丈夫』と言われましたが、なぜ毎回検査をされるのか、不審に思っていた」(同前) A子さんは「闇バイトに参加してしまった気分です。もう二度とこんなことはしません」と後悔を口にした。警察はスタッフに対しても任意の調査を続けている。 (了。前編から読む)