「千葉県民の日」に合わせ多古町で特別給食 郷土料理「高津のとりめし」に児童ら舌鼓
15日の「千葉県民の日」に合わせ、多古町のこども園や小中学校の給食に14日、郷土料理「高津のとりめし」などの特別メニューが登場した。食を通じて郷土の食文化や歴史などへの関心を高めるのが狙い。児童、生徒らは地元の食材がふんだんに入った特別な給食を堪能した。 高津のとりめしは、八千代市で親しまれている郷土料理。細かく切った鶏肉をしょうゆで煮て、ご飯に混ぜるだけで完成する。シンプルで手間もかからず、安産祈願や豊作を願う行事などで振舞われるという。 この日は、とりめしのほか、銚子産のイワシを使った「イワシのさんがフライ」や、地元の多古高校で栽培されたじゃがいもを使った「豚汁」など栄養満点のメニュー。町内の多古こども園と、小中学校4校(計1059食)で提供された。 多古第一小学校では、全校児童338人が特別給食に沸いた。小関堅結君(1年)は「お肉が柔らかくて食べやすい」、片岡みのりちゃん(同)は「野菜がたくさん入っていおいしい」と笑顔を見せた。 名上健一校長は「おいしい給食を通して地元に良い食材や料理がたくさんあるということを知って、千葉県に興味関心を持ってほしい」と話した。 県民の日は、県の人口が500万人を突破したことを記念して昭和59年に制定された。明治6年6月15日に当時の木更津県と印旛県が合併し、千葉県が誕生したことに由来する。(松崎翼)