東海大静岡翔洋は堅守で2年ぶりVなるか…10日・全国高校ラグビー静岡県大会決勝
聖光学院の連覇か、東海大静岡翔洋の2年ぶり優勝か。全国高校ラグビー静岡県大会の決勝戦が10日、エコパスタジアムで午後1時30分から行われ、両雄が6年連続でぶつかる。1月の新人戦は聖光が制したが、6月の県総体は翔洋が逆転勝ちと、今季対戦は1勝1敗。翔洋は堅守で花園切符を目指す。 翔洋は守備からリズムを作る。練習では徹底してタックルを繰り返した。「夏以降に強化が進みました。決勝戦が楽しみ」と津高宏行監督(41)は自信をのぞかせた。 県総体での白星が大きな一歩となった。0―14で折り返した後半に22点を奪って、1点差で逆転優勝を飾った。昨年は一度も勝てず、新人戦も10―12で惜敗しており、「もう聖光にはずっと勝てないんじゃないか」という悲観的なムードがチームにあったという。 それが一転。「練習の雰囲気も明るくなりました」とWTB青木佑弥主将(3年)。夏の合宿でも、全国の強豪校相手に善戦した。「守備が通用した。今までやってきたことは間違っていなかった」と確かな自信をつかんだ。 6月に勝ったとはいえ、「油断はしません」と、青木と共同主将を務めるWTB鈴木利玖(3年)。父の勧めで富士市・岩松中1年から清水ラグビースクールで競技を始めた。2歳上の姉・麻瑠さんも翔洋から立正大に進んでラグビーを続けている。勝って家族の期待に応える。鍛えてきた守備で「0点に抑えたい」と完勝を誓う。 走力も磨いており「走り勝ちます」と青木。立ち上がりからライバルを圧倒して、昨年の悔しさを晴らす。
報知新聞社