惚れてしまう…視聴者をキュンとさせた鈴鹿央士“左右馬”の身振りとは? ドラマ『嘘解きレトリック』第6話考察レビュー
鈴鹿央士&松本穂香がW主演を務めるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)が放送中。本作は、借金まみれの貧乏探偵とウソを聞き分ける能力者の異色コンビによる、レトロモダン路地裏探偵活劇。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】鈴鹿央士に惚れてしまう…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ 『嘘解きレトリック』劇中カット一覧
鹿乃子の能力の弊害
もし、鹿乃子(松本穂香)のように嘘が聞こえる人物が近くにいたら。例えば、長年の友人から「わたし、嘘つくと分かっちゃうんだよね」と打ち明けられたとしたら。わたしは、どうするだろう。正直、なんだか話づらくなってしまうような気がする。だって、人間は嘘をつく生き物だから。 嘘は、誰かを傷つけるためだけに使うものではない。逆に、誰かの心を傷つけないようにするために嘘をつくことだってある。実際に、一度も嘘をつかずに1日を終えられる日なんて、あるのだろうか。“お世辞”だって嘘の一種だと考えると、数えきれないほどの嘘をついてしまっているように思う。 『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)第6話、鹿乃子は嘘が聞こえる能力のせいで、心優しい人物・利市(橋本淳)に疑いをかけることになってしまった。 おそらく、左右馬(鈴鹿央士)に好意がある千代(片山友希)は、左右馬を見かけた瞬間に猛ダッシュで駆け寄ろうとする。しかし、あまりの勢いのせいで、ある男性とぶつかってしまい、倒れてしまった。その拍子に、その男性は手鏡を落としてしまったようで...。鹿乃子と千代は、「少女探偵団結成!」と言い、手鏡の持ち主を探し出すことにした。
少女のためについた優しい嘘
左右馬からのアドバイスもあり、その男性は利市であることにたどり着いたのだが、鹿乃子の耳には嘘の音が聞こえてしまう。「それ、探してたんだ」という言葉には、嘘はない。 しかし、「これはお母ちゃんの形見なんだ」と言ったとき、嘘の音がキーンと鳴り響いた。ちょうどそのとき、九十九夜町でひったくり事件が発生していることが発覚。「若い男に手鏡を盗まれた」という女性に、その手鏡の特徴を聞くと、利市が持っている手鏡と一致してしまったのだ。 鹿乃子は、「これはお母ちゃんの形見なんだ」という利市の言葉が嘘だと分かっているため、彼に疑いをかけてしまう。しかし、それは母親に置き去りにされてしまった少女・ヤイコ(永尾柚乃)のためについた優しい嘘だったのだ。 その手鏡は、ヤイコの母親の形見なわけではない。でも、利市は彼女のために、嘘をついた。そして、その手鏡を心の支えにして、ヤイコは生きてきた。そう考えると、やっぱり嘘は一概に悪いものだと言うことはできない。