今は人生の目標に…!世代を超えた挑戦「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」eスポーツ初種目「太鼓の達人」が起用
高齢者の祭典「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」(第36回全国健康福祉祭とっとり大会、厚生労働省、鳥取県など主催)が2024年10月19日から22日(火)まで鳥取県内各地を会場に開催されている。 eスポーツの種目は「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」 この「ねんりんピック」は、高齢者の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を図り、ふれあいと活力ある長寿社会の形成に寄与することを目的として、1988年から毎年開催されている大会だ。今回のeスポーツ種目の導入により、新たな参加者層の拡大や、世代間交流の促進が期待される。 前述の通り、今大会で特に注目を集めているのが、初めて正式種目となったeスポーツ競技。全国から集まった60歳以上のプレイヤーたちが、人気和太鼓リズムゲーム「太鼓の達人」で熱戦を繰り広げる。今回ウォーカープラスでは、10月19日から21日(月)まで開催されているeスポーツ種目をフィーチャー。シニア世代のeスポーツへの挑戦をお届けする。 ■シニア世代のeスポーツへの挑戦とは? eスポーツ競技の会場は、境港市民交流センター(みなとテラス)の市民ホール。競技では、Nintendo Switch版「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」を使用し、3人1組のチームで競う。試合は1試合3戦で行われ、1人1曲、計3曲の合計得点差により勝敗が決まるという。予選リーグでは参加チームをブロックに分けてスイスドロー方式で実施し、上位8チームが決勝トーナメントへ進出。決勝ではシングルエリミネーション方式で優勝チームを決定する。 課題曲には、「夏祭り」「夜に駆ける」「マリーゴールド」「夢をかなえてドラえもん」「となりのトトロ」「フニクリ・フニクラ」「ウィリアム・テル序曲」の7曲が選ばれ、幅広い世代に親しまれている曲目となっている。 ■「太鼓の達人」がシニア世代にもたらすプラス効果とは? そんなシニアたちの「新たな青春」ともいえる今大会のeスポーツ部門について、一般社団法人鳥取県eスポーツ協会副理事長・谷口拓也さんにインタビューを実施。本大会を開催するまでの道のりや、eスポーツが身体へどのようなプラスの影響をもたらすのかなど語ってもらった。 ――大会運営でいちばん苦労されたことは? 【谷口拓也】シニア層の方々に対して、まずeスポーツの「e」ってナニ?という説明からスタートしました。そして、eスポーツを身近に感じてもらえるまで体験会を何度も繰り返して、シニアの皆さんに「楽しんでもらう」までが大変でした。 ただ、一回やってもらえたら、身体も適度に動かせるし、仲間とのコミュニケーションにも繋がって、「コレはいいものだ!」っていう認識に変わっていき、そこからは、皆さんが自発的に「ねんりんピック」に出場したい!と発言されるまでになりました。さらに、仲間と一緒に練習することで「今は、人生の目標になっている!」といったうれしい声も届いています。 ――会場では参加者の皆さんの笑顔が印象的でした。eスポーツがシニア層にもたらす影響というのは? 【谷口拓也】以前、スポーツ科学を研究している大学の先生と話した際に、そもそも「eスポーツはスポーツなのか?」という議論からはじまって、先生からは「スポーツというものは体を動かすことが前提」と言われました。その後、バイタルや心拍数などを測ってeスポーツを科学的に調べていくなかで、あるeスポーツが“早歩きの運動”をしているくらいの効果を得られる可能性がある、と言うことをお聞きし。私たちは「これならシニアの方で盛り上がることができる!」と考え、今大会のスタートをきりました。選手であるシニアの方たちは、ケガなく運動のような効果が得られることから、「新しいスポーツ」という感覚で取り組んでもらえています。 ――最後に、明日の決勝戦の見どころを教えてください。 【谷口拓也】明日は各ブロック1位の合計8チームが決勝大会へ上がります。全国47都道府県からの予選を突破した猛者たちが、かなりハイレベルな激戦を繰り広げるので、ぜひ会場にも応援に来ていただきたいです。皆でその感動を共有しましょう! ■全国47都道府県の頂点に立つチームは? 10月20日に行われた予選大会の結果は以下の通り。さまざまな想いを胸に勝ち上がった8チームによる決勝大会は、21日の13時から実施される予定だ。 <Aブロック> 【1位】Team SSS(島根県) 3勝0敗 【2位】Red Eing信州(長野県) 2勝1敗 【3位】チーム成美(鳥取県) 1勝2敗 【4位】ペイシニア 浦安弁天喜楽会(千葉県) 0勝3敗 <Bブロック> 【1位】SVCはなみずき(横浜市) 3勝0敗 【2位】あらかん とっとりバニーズ(鳥取県) 2勝1敗 【3位】くまモンズ(熊本市) 1勝2敗 【4位】Kenshin Fighters (仙台市) 0勝3敗 <Cブロック> 【1位】チームKESC(熊本県) 3勝0敗 【2位】チームわんだふる(鳥取県) 2勝1敗 【3位】チーム シャチホコ(名古屋市) 1勝2敗 【4位】高知家チーム (高知県) 0勝3敗 <Dブロック> 【1位】チーム長崎(長崎県) 3勝0敗 【2位】チーム別宮(愛媛県) 2勝1敗 【3位】きらめきクラブちば(千葉市) 1勝2敗 【4位】チーム両手に花 (鳥取県) 0勝3敗 <Eブロック> 【1位】南部町・天津(鳥取県) 3勝0敗 【2位】カズミン(群馬県) 2勝1敗 【3位】薩摩フルコンボ(鹿児島県) 1勝2敗 【4位】うずしお クラブ徳島 (徳島県) 0勝3敗 <Fブロック> 【1位】境港さわやか コットンボール(鳥取県) 3勝0敗 【2位】グランパ スナイパーズ(岡山県) 2勝1敗 【3位】eスポーツ しらはた(川崎市) 1勝2敗 【4位】ぎふ清流ハーモニー (岐阜県) 0勝3敗 <Gブロック> 【1位】あいちドンドコ(愛知県) 3勝0敗 【2位】あいの風 富山T.A.N.(富山県) 2勝1敗 【3位】因幡コスモス(鳥取県) 1勝2敗 【4位】さいたま市民シルバー eスポーツ協会 (さいたま市) 0勝3敗 <Hブロック> 【1位】静岡県eスポーツ(静岡県) 3勝1敗 【2位】境港の大漁太鼓(鳥取県) 3勝1敗 【3位】太鼓の素人チーム(鳥取県) 2勝2敗 【4位】ピンクレディ(新潟県) 2勝2敗 【5位】健康ゲーム倶楽部 西東京 (東京都) 0勝4敗 太鼓の達人(TM) ドンダフルフェスティバル & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.