なぜSUVに “スポーツカー” の名称? 航続距離600km以上、新型フォード・カプリ鮮烈デビュー
スポーツ性と実用性の両立を求めたデザイン
シルエットだけでなく、細部のデザインもエクスプローラーと差別化されている。第3世代のカプリを彷彿とさせるLEDヘッドライトや、グリルを模したブラックのトリムなどが特徴的だ。 カプリのエクステリアデザインを担当したトーマス・モレル氏は、「アイコンを再設計するチャンスは滅多にない。わたし達は、このスパイスを次世代につなげたかった」と語る。 ビビッド・イエローやブルー・マイ・マインドといった鮮やかなボディカラーが用意され、フォードいわく「カルト的人気を誇る象徴的な名作ストーリーを引き継ぐ」ようデザインされているという。 インテリアの基本構成はエクスプローラーと同じだ。14.6インチのセンタータッチスクリーンをスライドさせると “隠し” 収納スペースが現れ、運転席と助手席の間には容量17Lの「メガコンソール」がある。トランク容量は5人乗車時でも最大572Lを確保した。 一方、一体型スポーツシートとスクエア形状のステアリングホイールは、スポーティな性格をはっきりと主張するものだ。 「インテリアは、初代カプリのドライバーが未来に期待した感覚そのものだと思う」とリーナーツ氏は言う。 価格はまだ確認されていないが、エクスプローラーよりも若干高い4万7000ポンド(約965万円)前後からと予想される。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)