300psの同じエンジンでも価格差は約1000万円!ルノーとアルピーヌはどっちが速い?【東京オートサロン2024】
多様なクルマ好きが集まる東京オートサロンは、輸入車ブランドにとっても重要なプロモーションの場となっている。とくにハイパフォーマンスやスポーツ性を軸としているブランドは相性が良い。ルノースポールからアルピーヌへと変化する過渡期にあるルノーのスポーティブランドは、長年にわたりオートサロンをブランディングに活用してきた。2024年のブースでは、まさにブランドのバトンタッチを演出していた。 【写真を見る】アルピーヌA110Rチュリニは1.8Lターボながら価格は1550万円。※本文中に画像が表示されない場合はこちらをクリック PHOTO&REPORT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya)
チューニング系ブランドが多いエリアに似合うルノーとアルピーヌ
東京オートサロンに通い慣れていれば、会場マップを見ずとも「どこに、どんなブランドのブースがあるのか」おおよその見当がつくかもしれない。たとえば、伝統的に西ゲートに近いあたりのエリアには、ゴリゴリのチューニングを行うブランドがブースを並べている。 そんな西ホールの中央付近にルノー/アルピーヌのブースがあるのもお馴染みだ。 すっかり溶け込んでいるのは、輸入車ブランドの中でも、もっとも日本的なチューニングマインドに親和性があるからだろう。 なにしろ、歴代のルノー・メガーヌR.S.は市販車FF最速のタイトルをホンダ・シビックタイプRと競い合っている欧州ホットハッチの代表格。欧州のスポーツカーというと数字よりもフィーリングで語られることも多いが、メガーヌR.S.はガンガンに数字を追い求めてきた。車名の「R.S.」とはルノーのワークスブランド「ルノースポール」の略称である。モータースポーツ同様、市販車でもライバルに負けることをヨシとするはずはない。 さて、モータースポーツやハイパフォーマンスモデルのエンジニアリングを担ってきたルノースポールだが、ルノー全体のリブランディングにあわせて、その役割をアルピーヌに集約することになったことは、ご存知の通り。すでにモータースポーツではF1コンストラクターの名称がルノースポールからアルピーヌへと変わって久しい。 市販車についてはバトンタッチの過渡期といえ、前述したメガーヌR.S.とアルピーヌA110Rという両ブランドのホットモデルがオーバーラップしている。 今年の東京オートサロンでルノー/アルピーヌのブースに、メガーヌR.S.のファイナルモデルである「ウルティム」と、A110のハイパフォーマンス版である「A110Rチュリニ」の2台が揃い踏みしたのは2024年というタイミングでの必然といえるかもしれない。