一生に一度だけしか担げない!?重さ1tのみこしと龍が暴れまくる!岐阜県・下呂市の「龍神火まつり」
ぶっつけ本番!当日に祭りまでのわずかな時間で猛特訓
しかし、本番に向けた課題もありました。 (椀みこしのリーダー・高殿誠さん) 「ぶっつけ本番。きょう初めて椀みこしを見た人もいる」 地元の仲間だけで1tのみこしを担ぐには人手が足りず、祭り当日まで練習ができないため、ぶっつけ本番なんだとか。また、本番へ向けた課題も2つあり、1つ目は"重さ"。45人で1tのみこしを担ぐため、一人22kg以上の負荷がかかります。また"総がらみ"という最後の演目では、太鼓のテンポに合わせて、15分間みこしを上げ下げし続けなければなりません。 (椀みこしのリーダー・高殿誠さん) 「椀みこしが会場の中を巡る。その時に回転する時や、歩き出すタイミングを太鼓の音と合わせて動きたい」 2つ目の課題は、一番の見せ場である"単独演舞"の動き。方向転換の際、みこしを軸として90°旋回した後、太鼓の音に合わせて歩き出さなければならなりません。担ぎ手たちは、本番までのわずかな時間に、指導を受けながら特訓を重ねます。
祭りがスタート!1tの椀みこしを担いで演舞に臨む担ぎ手たち
時刻は午後6時。白鷺橋付近には多くの観客が集まり、各地区に散らばっていた5頭の龍も下呂大橋を渡って、会場に向かってきます。 午後7時、「龍神火まつり」の本番スタート。まずは、お椀を探し求めてやってくる龍に対して、「椀みこし」が待ち構えます。 5頭の龍が、お椀を求めてとぐろを巻き、暴れ回ります。その後も、各地区の龍による大迫力の演舞が続き、いよいよ椀みこしの単独演出がスタート。 わずかな練習時間だったにも関わらず、みこしを上下させながら息の合った動きを見せます。一方、担ぎ手たちの疲労はたまっていきます。
「後輩へ伝えたい」70人の同級生で作るかけがえのない思い出
クライマックスの"総がらみ"は、15分間5頭の龍が競って、お椀の周りを大暴れ。椀みこしも上下に動かし続けます。徐々に速くなる太鼓のテンポに合わせて、動きも激化。最後の力を振り絞り、45人でみこしを担ぎきりました。 下呂で生まれ育った仲間が集まり、ぶっつけ本番で挑んだ椀みこし。今回の「ベストオブOMATSURIちゃん」は、リーダーを務めた高殿さんに決定。 (椀みこしのリーダー・高殿誠さん) 「最高しかない。厄年になって再会できて、ひとつのことができるってない。この楽しさを後輩たちに伝えていきたい」 集まった70人の仲間の熱い思いが、ひとつになりました。 CBCテレビ「チャント!」8月14日放送より
CBCテレビ