【韓国】「ソウルに安心して来て」市長が安全強調
韓国ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長は11日、ソウル市庁舎で観光産業に関する非常経済会議を開催した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による非常戒厳の宣布で海外から情勢への懸念が出ていることに対し、ソウル市が安全であることを世界に発信する狙いがある。 呉市長は会議に先立つあいさつで、「ソウル市長としての私の答えは明確だ。ソウルは安全。安心して来てほしい」と強調した。 ソウル市は市内の観光地を紹介する動画を制作。外国人観光客が多く集まる市内の観光スポットをはじめ、米国や日本、タイなど各国の交流サイト(SNS)などで広めていく計画だ。 会議には、◇韓国旅行業協会◇ソウル市観光協会◇韓国ホテル業協会◇韓国観光公社――などの観光関連団体や政府系企業のほか、民間企業からはインターパークトリプル、アシアナ航空の関係者が出席した。 ■観光産業サポートを強化 市はまた、観光産業が停滞しないよう観光業者へのサポート体制も強化する。ソウル観光振興基金の緊急支援アカウントを活用して被害が大きい企業への支援に乗り出すほか、熟練した観光人材の育成に向けた「ソウル観光雇用支援センター」の機能も拡充する。 このほか、米国や中国、ドイツなど世界各国・地域で行うソウル観光説明会でのマーケティング規模を拡大する。MICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)企業との協力を通じて、「安全なソウル(Safe Seoul)」キャンペーンも展開する計画だ。