松居大悟と上田誠の“師弟”タッグ実現、映画「リライト」に池田エライザ・阿達慶ら
ゴジゲンの松居大悟が監督、ヨーロッパ企画の上田誠が脚本を務めた映画「リライト」が来年初夏に公開される。 【写真】松居大悟 これは、法条遥の小説「リライト」(早川書房)を原作とした、“タイムリープ×青春ミステリ”映画。高校3年生の美雪は、ある小説に憧れて300年後の未来からやって来た転校生・保彦と恋に落ちる。彼からもらった薬を使い、10年後の自分に会いに行くと、自分が書いたという1冊の本を見せられた。タイムリープから戻った美雪は、小説を書く約束を保彦と交わし、未来へ帰る彼を見送る。10年後、小説家になった美雪は約束の小説を手に帰省するが、高校生の自分は現れず……。池田エライザが美雪役、オーディションで選ばれた阿達慶が保彦役を演じる。撮影は、「時をかける少女」へのオマージュを込め、オール広島・尾道ロケで行われた。 ヨーロッパ企画で作家助手を務めて以来、上田と長年の親交がある松居は「師匠と映画を作りました。ヨーロッパ企画の上田誠さんは僕の師匠でして、上田さんの作品に出会えていなかったら、今この創作の荒野に立っていないと思います」と感慨を述べ、上田は「ちょっと凄まじい青春タイムリープ小説がありまして。『リライト』というとんでもないのがあるんだよ松居くん、と興奮気味に伝えたら、松居くんも読んで同じように興奮したようで、これ映画にできたらすごくない?となり。原作の法条遥先生のご海容のもと、松居くんとただならぬ苦楽を共にし、そしたらほんとうに凄まじい映画ができました」と語った。 配給はバンダイナムコフィルムワークス。なお、YouTubeのEMOTION Label Channelでは、特報映像が公開されている。 ■ 池田エライザ コメント 2023年の真夏。尾道の風は東京より幾分か涼しく肌馴染みがよく、映画の撮影なのか、別世界で別の私の人生を生きているのか……。わからなくなるほどの穏やかな時間を過ごしました。 (まさか不思議な未来人と一緒だとは思わなかったけれど……) 美雪として過ごした日々は1年以上経った今も鮮烈に残っています。眩いばかりの甘苦い青春も、脇目も振らず一つのことに打ち込んだ日々も、きっと劇場にお越しになる皆さまにとっての、夏の思い出になると思っています。来年の夏が私も楽しみです。 ■ 阿達慶 コメント 初めての映画が松居組で。僕はすごく恵まれているなと思います。 原作の「リライト」を読ませていただいた時、次の1ページが気になりすぎて気がつくと一晩で読み終えていたのと同じで、撮影期間も明日のシーンはどうなるのだろうと考えていたら、1ヶ月間の撮影も一瞬に感じました。 僕の演じる保彦は300年後からタイムリープしてきた未来人。 クラスメイトとは少し違った空気感を纏う事にいろいろと試行錯誤したことを覚えています。 保彦として撮影した僕の高校生最後の夏を、2025年の夏に皆さんにお届けできる事がすごく幸せだなと感じます。 見る度に様々な発見がある映画になっていると思いますので、公開まで一緒にドキドキしながら楽しみにしていただけたら嬉しいです。 ■ 松居大悟 コメント 師匠と映画を作りました。 ヨーロッパ企画の上田誠さんは僕の師匠でして、上田さんの作品に出会えていなかったら、今この創作の荒野に立っていないと思います。 師匠に「松居くんとやるならこの作品だ」と仰っていただいて、同い年のバンダイナムコフィルムワークス岡田さんが手をあげてくれて、何年もかけて台本を開発して。尾道で映画を撮りました。 自分と同じく福岡出身の池田エライザさんと、オーディションを経て出会えた阿達慶さん。他にも素敵な役者スタッフが参加してくれていますが、それはまたもう少し先の楽しみです。 こうしてようやくお知らせができることを幸せに思います。 映画「リライト」、2025年初夏という少し先の未来で待っててください。すぐに追いつきます。 ■ 上田誠 コメント ちょっと凄まじい青春タイムリープ小説がありまして。「リライト」というとんでもないのがあるんだよ松居くん、と興奮気味に伝えたら、松居くんも読んで同じように興奮したようで、これ映画にできたらすごくない?となり。原作の法条遥先生のご海容のもと、松居くんとただならぬ苦楽を共にし、そしたらほんとうに凄まじい映画ができました。監督なのに松居くんと書いているのは、15年来の旧知の仲だからです。だけど映画をつくったのはこれが初めてです。もう二度と作らなくていい、と思えたほどの、青春の煌めきと恐ろしさを閉じ込めた映画です。 ■ 法条遥 コメント 全編にわたって、わりとゆったりと進行しているのに、要所でおさえるべきところをしっかりとおさえていて、それでいてくどくないような仕上がりになったのに驚いています。 展開上、過去編はさわやかに、それでいて含みを持たせなければならないのに、そうした難しい作りを、よどみなくストーリーに組み込んだ完成度が素晴らしいと思いました。 監督およびスタッフの皆様、そして出演者の方々に感謝を申し上げます。 (c)2025『リライト』製作委員会