1番になったらご利益は…「無い!」 300年以上続く伝統の奇祭“早飯食い” 平家の落人が戦の前に急いでご飯を食べたことが由来
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高知市土佐山で、300年以上続く一風変わった“祭り”が行われました。「白米を、いかに早く食べ終えるか」。大人も、子どもも、夢中で「ご飯」をかきこみました! 【写真を見る】1番になったらご利益は…「無い!」 300年以上続く伝統の奇祭“早飯食い” 平家の落人が戦の前に急いでご飯を食べたことが由来 高知市土佐山の高川仁井田神社では、伝統の“奇祭”「早飯食い」が行われました。 「平安時代に土佐山へ逃げてきた平家の落人が、戦に臨む前に急いでご飯を食べた」ことが由来とされていて、お椀に盛られた1杯のご飯をとにかく“早く”食べます。 Q.1番になったらご利益は…? (土佐山 高川地区 髙橋幹博 区長) 「いや、無いんですよ(笑)。やっぱり、早くご飯を食べて『逃げんと!』、あるいは、『戦いに行かんと!』という感じじゃないですかね(笑)」 「どうぞ、食べてください!」 参加したのは、地元住民や土佐山学舎の3年生、見学に訪れた県職員ら、およそ40人。 「お湯」や「味噌」を求める掛け声が響き渡ります! 「湯!湯!」「味噌!味噌!」 最速で食べ終えたのは、こちらの県職員の男性。記録は「32秒」でした! (最速で食べ終えた県職員) 「『ご飯は飲み物』です。それでいきました!(最速の)実感は無いんですけど、『パッション』のおかげでいけました!」 ちなみに子どもたちは、事前に給食を食べて“練習”してきたそうです…。 大人も、子どもも、夢中になって「ご飯」をかきこむ。 過疎化が進む山あいの地区に、活気があふれた1日となりました。 (土佐山 高川地区 髙橋幹博 区長) 「本当に『今年1年終わった』という感じです。(地区は)人口が減ってきているので、その中で皆さんの力も借りて、長く(祭りを)存続させていきたいと思っています」
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