今年3月、香川県観音寺市の企業で、フォークリフトにとりつけたパレットに労働者をのせて昇降させ、フォークリフトを主たる用途以外の用途に使用した疑いで、企業と倉庫責任者が書類送検されました。 労働安全衛生法違反容疑で書類送検されたのは、観音寺市で紙加工品製造を営む企業と倉庫責任者の男性社員（65）です。 香川労働局によりますと、今年3月26日、この企業の倉庫内の高さ約6メートルの天井に設置された蛍光灯の交換作業を行う際に、フォークリフトに取り付けたパレットの上に労働者をのせて昇降させ、フォークリフトを主たる用途以外の用途に使用した疑いがもたれています。 労働安全衛生法では、フォークリフトは主たる用途以外の用途に使用してはならないと定めていますが、例外として「労働者に危険を及ぼすおそれのないとき（フォークリフト等の転倒のおそれがない場合で、パレット等の周囲に十分な高さの手すりもしくは枠等を設け、かつ、パレット等をフォークに固定すること又は労働者に命綱を使用させること等の措置を講じたとき）はこの限りでない」としています。 しかし、そうした措置をとらずにフォークリフトのパレットに労働者をのせて、昇降させた疑いがあるということです。