日産NOTE e-POWERが変えた未来 復活する? 2つのエンジン技術
ここ数年、スバルはエンジンを水平対向4気筒に統一し、このエンジンが排ガス規制や燃費規制をクリアできない時が来たら、次世代を電気とにらんでいた節があるが、どうもその読み自体は外してしまった。まだ20年や30年は何らかの形でエンジンが必要であることが分かった今、スバルに残された選択肢は、エンジンをトヨタアライアンスの他社から買ってくるか、水平対向のメリットを上手く活かして水平対向2気筒ディーゼルの発電専用エンジンを開発するしかないと筆者は思っている。 このユニットをフロントに積んで、モーター駆動のAWDやFRを作ったら面白いではないか? スバルならではのユニークなユニットになるのは間違いない。 NOTE e-POWERが指し示した未来によって、ロータリーと水平対向という消えゆく運命のエンジン技術が復活するかもしれない。
------------------------------- ■池田直渡(いけだ・なおと) 1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。自動車専門誌、カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパンなどを担当。2006年に退社後、ビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。現在は編集プロダクション「グラニテ」を設立し、自動車メーカーの戦略やマーケット構造の他、メカニズムや技術史についての記事を執筆。著書に『スピリット・オブ・ロードスター 広島で生まれたライトウェイトスポーツ』(プレジデント社)がある