「株って何?」子どもはゲームで疑似体験、親は座学…親子向け金融教室 「一緒に学べてよかった」
金融機関も積極展開
こうした子ども向けの教室は、金融機関も積極的に展開している。野村ホールディングスは、傘下の証券会社や銀行で昨年から夏休みに開催しており、今年は全国で約1200組の親子が参加。日本銀行福岡支店も毎夏「にちぎんサマースクール」を開いている。 習い事として通年の教室を運営するのは「F学」(福岡市)。22年4月から、小学生を対象に「金融」「経済」「キャリア」を学べる教室を東京や福岡など20カ所で展開している。23年からは、民間学童との提携もスタートさせ、放課後の時間に教室を開いている。有田和正事業部長(53)は「お金や経済の仕組みを知ることは、将来の選択肢を広げ、充実した人生につながる」と話す。 スクールでは途中、子どもと離れて親たちも資産形成などの座学を受けた。三浦さんは「自分が学んでいない知識をどう教えたらいいかと悩む親は多い」と言う。親たちからも「自分も小さい頃から知っていれば」「投資をやってみたいけど、全然分からないので一緒に学べてよかった」といった声が上がった。 受講後、娘は「大好きなディズニーランドの(運営会社の)株を買って応援して、もっと楽しい場所にしたい」とお小遣いをためることを決意。投資を始めるには早いかもしれないが、経済や世の中の仕組みに興味を持つきっかけになればと思った。