バレー・リオ五輪に懸ける思い~宮下遥、佐藤あり紗ら
田代佳奈美
初めての五輪なので、どういうものなのかわからないですが、すごく楽しみな部分もありますし、自分がどれくらいプレーできるのかという不安もあります。五輪の年に選んでもらったのでチャンスを自分のものにしたいと思っています。 (リリーフで入ることも多いが)途中から入るときはたぶんチームが苦しい状況が多いと思うので、自分が入って流れを変えて逆転してやるという気持ちで入っています。メンバーに入ったからにはたくさんコートに立ちたいですし、そういう雰囲気もコートの中で味わいたいです。 自分の中では「ミドルの本数を増やす」というのを意識してやっていますが、試合中そこだけになって相手に読まれることがWGPを含めて多々あったので、自分の癖もしっかり分析しないといけないと思いました。 小学校の時に母親と監督がセッターにしてくれたことで、今ここに(五輪代表として)立てていると思います。監督的にはアタッカーにさせたかったけど、コーチをしていた母親に相談したら、そこまで大きくなると思わないからセッターでやっていった方が上にはいけるというような話をしたと聞きました。 (代表に決まって)母親からは「おめでとう」よりも、今まで以上に自覚を持ってプレーしなさいと言われました。日本一になりたいという気持ちでずっとやっていたので、そういう気持ちでやってきたからこそこういうところに立つことができたのかなと思います。 沙織さんはチームでも全日本でもあまり変わらなくて、すごく年下の人たちがやりやすいように話しかけてくれたり、コミュニケーションをとってくれるので。プレーも何でもできるので、そういう面でも見本になる人です。 ミチさん(中道瞳)には「リオでは自信を持ってやれば絶対うまくいくよ」と言っていただいて勇気づけられたというか、安心しました。チームとしては「前回よりもいい色のメダル」、個人的には「コートに立ったら後悔しないプレーをする」を目標に頑張りたいと思います。