左ハンドルのST205型セリカGT-FOURはTEINが使用したグループN仕様の"レッキカー"!! ホイールは貴重なDYMAG製TTE特注品!
左ハンドルのST205はTEINが使用した"レッキカー"
前置きが長くなってしまったが、ラリーファンミーティング2023で見かけたセリカST205に話を戻そう。一見すると少しくたびれたセリカにしか見えないが、よく見れば左ハンドル仕様で、TTEのホイールを履いている。レプリカだとしてもレアな車両なのは間違いない。 オーナーのれっき@ときさんにお話を伺うと、この車両はTEINが1997年のアジアパシフィックラリーに参戦した時に、レッキカーとして用意された本物の車両だそう。 レッキカーとは事前の走行で使用される車両で、事前走行のレッキでは本戦用の車両を使用することが禁止されているため、そのために用意された車両のことで、この時には3台のレッキカーが用意され、この車両には3号車を表す「RECCE3」のステッカーが貼られている。この時のレッキカーで現存しているのはこの1台のみだとのこと。 グループNなので市販のGT-FOURと大きく変更されている部分は少ないが、大型のルーフベンチレーションや市販されていないTTEのロゴが入るダイマグ製のホイール、室内のラリーコンピューターなど、当時のままの本物の装備が只者ではない雰囲気を醸し出している。 維持に関してはグループN仕様ということもあり、ある程度のパーツは入手可能だが、左ハンドル仕様のために国内でパーツが手に入りにくかったり、すでに車齢も20年を超えてだんだんと厳しくなっているのだとか。 なにより専用パーツを壊さないように気をつけているが、大切にガレージにしまっておくのではなく、ほどほどにドライビングを楽しんでいる。以前、ラリータイヤを履いている時に、バーストしてスピンした経験もあるのだとか。くれぐれもコースアウトにはご注意を。
橘祐一
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