【MLB】ブレーブスのレジェンド リコ・カーティ氏が85歳で死去 昨年球団殿堂入りの名打者
日本時間11月25日、ブレーブスは球団OBの外野手リコ・カーティが85歳で死去したことを発表した。ブレーブスの中軸を務め、1969年の地区優勝にも大きく貢献したカーティ。1970年には打率.366の成績で首位打者に輝くと、キャリア後半は故障にも苦しみながら通算打率.299、1677安打をマークし、昨年には球団殿堂入りを果たした打撃職人がこの世を去った。 1939年にドミニカ共和国で生まれたカーティは、1959年に開催されたパン・アメリカン競技大会でスカウトの目に留まりブレーブスと契約すると、1963年にメジャーデビュー。1969年には故障もありながら打率.342をマークする活躍でチームの主力に定着すると、翌70年には開幕から安打を量産し、6月まで打率4割をキープする打棒を発揮した。この活躍によりこの年のオールスター・ゲームのファン投票では、投票用紙に名前が載っていないにも関わらず55万以上の票を獲得してナ・リーグのスタメンに選出。ネット投票がまだ存在しない時代で異例の人気を集めた。 しかし、カーティはその年の冬に母国でプレーした際に他の選手との衝突により左膝を故障すると、この治療が長引いて翌シーズンを全休。72年も離脱が相次ぎ86試合の出場に留まると、この年のオフにレンジャーズへトレードで放出となった。その後はインディアンスなど複数球団を渡り歩き、1979年に39歳で引退。メジャー通算1651試合に出場し、通算打率.299、1677安打、204本塁打、890打点という記録を残している。