ガッカリ…。欧州、今季期待ハズレだったチーム(8)2位でもダメ…。ライバルに屈辱のダブル
今シーズンはレヴァークーゼンやインテル、レアル・マドリードなど各国リーグで独走優勝が目立っている。裏を返せば、他のチームが期待外れだったことからこのようなケースが多発しているとも言える。今回は、様々な要因で期待外れに終わってしまったチームを紹介する(成績は5月15日時点)。
ミラン(イタリア) 順位:2位 今季成績:22勝8分6敗(勝ち点74) 7年間もUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場から遠ざかっていたミランの暗黒期と比較をすれば、今季のリーグ戦2位というのは好成績と言えるかもしれない。しかし、その実状はかなり厳しく、優勝したインテルには勝ち点18も離されて独走を許してしまった。 2シーズンぶりのスクデット奪還を目標に掲げていた今季はサンドロ・トナーリを放出した一方で、その売却益を資金にクリスティアン・プリシッチ、ルベン・ロフタス=チーク、タイアニ・ラインデルスらを獲得することに成功。彼らは即戦力として機能し、期待以上の活躍を披露した。 それでもライバルのインテルに突き放されたのは、すでに今シーズン限りでの退任が決定的となっているステファノ・ピオリ監督の力量不足が大いに影響しているだろう。特に守備の修正がシーズンを通してできなかったのは致命的で、首位インテルが19失点に抑えている一方で、ミランは2倍以上の43失点を喫している。これだけ失点を重ねれば優勝争いをするのは難しい。 また好不調の波が激しく、調子がよいときは勝ち続けるが、一度勝てなくなると未勝利が続く。加えてターンオーバーにも苦戦し、欧州カップ戦と並行して戦っていた時期は露骨に勝ち点を落とした。インテルとのミラノダービーではシーズンダブルを喫し、前半戦は1-5の大敗、後半戦はその試合で優勝を決められるという2度の屈辱を味わった。
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