評価額10兆円に迫るアンソロピック、7人の「AIビリオネア」誕生へ
新たな「AIビリオネア」が誕生
■新たな「AIビリオネア」 資金調達を進める中で、アンソロピックは新たな取り組みを進めており、昨年夏には、Claude 3.5と呼ばれるモデル群を公開した。さらに10月には、ユーザーのコンピューター画面上で何が起こっているかを理解し、オンライン上でユーザーに代わってさまざまな作業をこなす「computer use(コンピュータユース)」という新機能を発表した。 新たなAIビリオネアとなるアンソロピックの創業者らは、イーロン・マスクやサム・アルトマン、Scale AI(スケールAI)のCEOを務めるアレクサンダー・ワンなどに続いて、この分野の富豪の仲間入りを果たすことになる。 OpenAIが、営利企業に移行する中、投資家は引き続き巨額の資金をAI分野に注いでおり、今年は、さらに多くのビリオネアがこの分野から生まれる見通しだ。OpenAIから独立したイルヤ・サツキヴァーのSafe Superintelligence(セーフ・スーパーインテリジェンス)やMistral AI(ミストラルAI)、Cohere(コヒア)、Perplexity(パープレキシティ)などの評価額が10億ドル(約1600億円)を超えるスタートアップの幹部らも、ほどなくその仲間入りを果たすかもしれない。
Alex Konrad