三菱「アウトランダーPHEV」のEV走行距離が100キロ以上に! 大幅改良でシステムが刷新…見た目以上に中身が大きく変わって、価格は526万3500円から
EV走行距離を延ばすとともに走りの安定性も向上
まずは搭載されているリチウムイオンバッテリーを刷新し、バッテリー容量を約13%増の22.7kWhとした。その結果、全グレードでEV走行可能距離が約20km延長しただけでなく、PHEVシステムの最高出力が約20%向上している。 これにより、電動車の特徴であるスムーズで力強い加速性能を持続し、高速道路での合流や追い越し時のストレスを軽減。そしてアクセル操作時のモータートルク特性をマイルドにすることで、車両挙動が安定し快適性も向上させている。 より上質で安定した乗り心地の実現に向けて、サスペンションチューニングを見直すとともに、新開発のタイヤを装着。その結果、路面からの振動やショックを低減し、より上質で安定した乗り心地を実現。また電動パワーステアリングのアシスト力の最適化と出力向上によるS-AWCの制御見直しによって旋回中の安定性を向上させている。 質感の向上を狙ったエクステリアは、フロントアッパーグリルをスムーズな造形に変更。そしてフロント&リアのスキッドプレートでは、立体的なデザインへの変更を加えつつ、色をチタニウムグレーとしている。 そしてリアコンビネーションランプをスモークタイプに変更し、Tシェイプのストップランプを際立たせている。また、ターンランプ、バックランプをLED化。18/20インチのアルミホイールは、上質感と力強さを表現した新デザインへと変更している。
三菱とヤマハがオーディオシステムを共同開発
インテリアでは、最上級仕様のセミアリニンレザーシートのデザインを変更。そしてシートやインストルメントパネルに新色の「ブリックブラウン」を採用することで、モダンでラグジュアリーな落ち着きのある室内空間を演出している。 また、スマートフォン連携ナビゲーションシステムのモニターサイズを従来の9インチから12.3インチに大型化。さらにコネクテッド機能の機能拡充により、ナビゲーション上のPlace APIやストリートビュー、航空写真ビューも見ることが可能となっている。 加えて運転席、助手席には、体とシート間の熱こもりを防いで快適なドライブを提供するシートベンチレーション機能や、つねに優れた後方視界を提供するデジタルルームミラーを採用し、利便性と快適性を向上させている。 こだわりのオーディオシステムでは、ヤマハと三菱自動車がアウトランダーPHEV専用に共同で「ダイナミックサウンド ヤマハ アルティメット」と「ダイナミックサウンド ヤマハ プレミアム」という2つのオーディオシステムを開発。 最上級グレードのPエグゼクティブパッケージに採用されるダイナミックサウンド ヤマハ アルティメットでは、計12個のスピーカーとデュアルアンプの搭載に加えて、車速に応じて音量や音質を自動調整し、ロードノイズの影響を低減するサウンド補正機能により、どんな走行条件下でも常に最高の音楽体験を提供してくれる。 またP、G、Mグレードには、8スピーカーのダイナミックサウンド ヤマハ プレミアムを搭載。ウーファーの同軸上にツイーターを配置したコアキシャルスピーカーをリアに採用し、高音から低音まで幅広い音域表現を可能としている。 従来、アウトランダーPHEVはP、G、Mの3グレードだったが、今回最上級グレードとして「Pエグゼクティブパッケージ」を追加。このグレードはヤマハと共同開発したダイナミックサウンド ヤマハ アルティメットをはじめ、専用のセミアリニンレザーシートを標準装備。また、従来GとMグレードでしか選択のできなかった5人乗りがP/Pエグゼクティブパッケージでも選べるようになっている。 大幅改良した三菱アウトランダーPHEVの車両本体価格は、Mの5人乗りの526万3500円(消費税込)から、Pエグゼクティブパッケージ7人乗りの668万5800円(消費税込)。CEV補助金は55万円となっている。
萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)
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