Juju選手は女性版のフェルスタッペンになってほしい【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】
新連載【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】RACE2 『週刊プレイボーイ』本誌から『週プレNEWS』に場所を移して連載がスタートした「堂本光一 コンマ一秒の恍惚」。第2回はシーズンオフに飛び込んできたビックニュース、日本人エンジニアのF1チーム代表就任や大阪のF1誘致計画などについてファン目線で語ってもらった。また、今年で幕を降ろすことになった主演ミュージカル『Endless SHOCK』に懸ける思いも明かしてくれた! 【写真】堂本光一も注目するJuju選手 * * * ■ハース新代表に就任した小松氏の手腕に期待 シーズンオフに一番驚いたニュースは日本人の小松礼雄(こまつ あやお)さんがハース代表に就任したことです。48歳の小松さんはB・A・R、ルノー、ロータスなどでエンジニアとして活躍し、2016年以降はハースで技術部門を統括するエンジニアリングディレクターを務めていました。 過去には鈴木亜久里(すずき あぐり)さんが自らのチーム、スーパーアグリで代表を務めたり、トヨタがF1に参戦していたときにトヨタの社員の方が代表になったりしたこともあります。でもチームにエンジニアとして加入し、そこから実績を積み重ねてF1チームの代表にまで昇りつめるというケースは日本人としては初めてだと思います。 ハースは昨年に関してはコンストラクターズランキングで最下位と非常に苦しいシーズンを送りました。前代表のギュンター・シュタイナーは歯に衣着せぬ発言をする人で、その様子はNetflixのF1ドキュメンタリー番組『Drive To Survive』でも有名でしたが、エンジニア出身の小松さんはタイプがまったく異なります。 ハースはアメリカのチームですが、フェラーリと技術提携しており、イギリスとイタリアに開発拠点があります。チームをマネジメントしていくのは大変な部分があると思いますが、ハースの改善点はマシンにあることは明らかです。小松さんには技術者としての手腕を発揮して、チームをいい方向に導いてほしいですね。いずれにせよ、今シーズンのハースは上るしかないので期待しています。 大阪観光局がF1の開催を目指しているというニュースにも驚きました。大阪はまず2025年の開催が迫っている大阪・関西万博を成功させなければならないのに、その先に話がいってしまっているのはどうなのかなあ......と率直に感じました。とはいえ、未来を見据えて動くというのは大事ですし、大阪でのF1開催が実現されるのではあれば、いちファンとしては見てみたい気持ちもあります。 F1ではカナダのジル・ビルヌーブ・サーキットやロシアのソチ・オートドロームなど、万博やオリンピックの跡地を使ってイベントを開催しています。それに世界各地にはオリンピックや万博のために何百億かけて巨大な施設を建設したけれども、その後の使い道がなくて放置されたままになっているケースがいくつもあると聞きます。大阪で万博の跡地を再利用するというアイデア自体は悪くないと思います。 大阪では市街地でレースをするという話も出ているようですが、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)でのF1は歴史と伝統のあるサーキットで行なわれる純粋なスポーツイベントです。もし大阪でやるとすれば、鈴鹿とはまったく違った形のエンターテイメント要素を組み合わせたイベントになれば面白いと思います。 鈴鹿では2029年までF1開催が決まりましたが、大阪で開催することによって将来的に鈴鹿でのF1がなくなることだけはファンとしては絶対にやめてほしいです。鈴鹿は世界中のレースファンだけでなく、ドライバーにも愛されているコースです。 もし日本でのF1開催が大阪だけになったら、なぜ鈴鹿でイベントをやらないんだ、という不満の声が世界中から出ると思います。アメリカでは1年間にF1を3レースも開催しているのですから、できることなら日本でも複数ヵ所で開催してほしいですね。