【解説】「新NISA」で高まる投資機運 あらためて知りたい…どんな制度? 2月13日は“NISAの日”
■「新NISA」活用すべき? 短期的ではなく、長く投資を続けるのが大事
――日本の株価がいま非常に好調という状況で、「新NISA」への投資というのは期待できるのか? 経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者 「これは、投資というものは、得することもあれば損することもある、ということしか言えないのですが… ただ、大手証券会社の関係者を取材していて、みなさんが話すのは、“NISAはこつこつと積み立てていくものなので、短期的な視点では考えないことが大事”だと。すぐ利益を得ようとするのではなく、我慢して長く投資を続けるということが、損をした場合のリスクを下げていく、ということなんです」
■毎月いくら投資に回すのがよい? 投資額や期間などしっかり検討を
経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者 「もう1つ、金融機関に寄せられる相談の中では、『1か月の家計の中で、毎月いくらくらい投資に回すのがよいでしょうか?』という質問が多いそうです。 これも実は、決まった答えというのはなくて、それぞれ家庭の状況次第というわけなんですが、1つヒントになるものがあります。 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏によると、次のような要素をしっかり検討することが必要だとしています。 ●自分の年齢から、どのくらいの期間、投資ができるのか ●収入のうち、どれくらいの資金を投資に使えるのか 市川氏はさらに、『「新NISA」の“制度や投資の基本”をまずはしっかり理解することが大事です。「新NISA」は、あくまで“投資を考える際の一制度”として活用していくというスタンスが大事だ』と話しています」
■外国株人気で円安が進む懸念も? 日本企業への投資を増やすには…
藤井キャスター 「『新NISA』で投資が増えると、国内での投資が日本経済を押し上げる、プラスになっていくという側面もあるんでしょうか」 経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者 「実は、まだ始まって1か月ちょっとですから、1月の動きを見た段階では、大きくプラスとまでは言いきれません。というのも、いま『新NISA』で買われる商品というのは、アメリカなど、外国株に関連するものの方が現状では人気となっているんです。 専門家に聞くと、背景として、アメリカを中心に海外企業の成長の度合いの方が、日本より高いのではないかとみている人がまだまだ多いのではないか、ということでした。 ただ、実は、この外国株への投資の増加というのには1つ気になる点もあって、円安が進むのではないか、という見方が出ているんです」