柳葉敏郎が驚きの発言でファンをザワつかせる「室井が嫌だった」
柳葉敏郎が、10月11日に都内で開催された映画「室井慎次 敗れざる者」初日舞台あいさつに、福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、矢本悠馬、飯島直子、小沢仁志、本広克行監督と共に登壇した。 【写真】「室井は嫌だった」と吐露する柳葉敏郎 ■12年ぶりに「踊る」シリーズが再始動 映画「室井慎次 敗れざる者」は、1997年の連続ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)開始以来、熱狂的なファンを生み出し、劇場版は邦画の歴史を変えた大ヒットで社会現象を巻き起こした、「踊る」シリーズの12年ぶりとなる最新作。柳葉演じる警察官僚だった室井慎次のその後を2部作で描く。 登壇した柳葉は、映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」から12年たって“踊るプロジェクト”が再始動することを聞いた時の感想について「断ろうと思いました。もう室井が嫌だったからです」と打ち明けて会場をザワつかせながらも、「ただ、監督とプロデューサーの亀山(千広)氏と何度かお話している間に、脚本家の君塚(良一)さんも含めて、皆さんの室井に対する熱い思いが感じられまして、覚悟を決めてやらせていただきました。今は感謝という気持ちでいっぱいです」と述懐。 また、自身の故郷でもある秋田での撮影を振り返り「打ち合わせの時にいろいろお話をいただいて、『そんなうれしいことはないな』と思って、『是非、よろしくお願いいたします』ということでやったのはいいのですが、まぁ(実家の)家から目と鼻と口の先で!お世話になった母校でも撮影したりと、うれしい反面、現場に足を向けるのが恥ずかしかったり…。いろいろな感情がありました。ただ、本当にお世話になった地元の方たちに少しでも恩返しできていればいいなと思いながら4カ月過ごさせていただきました」と回顧。 ほか、室井の家族である森貴仁(齋藤)とのシーンについて「本当の親子(関係)を作りたかったので、息子と一緒に何かを作ろうとする時の親父の気持ちになって接したつもりです」と明かした。 ■柳葉敏郎「なんかうそっぽいな…。本当か?」 そんな中、秋田県警本部長・新城賢太郎を演じる筧が「まさか12年ぶりにやると思いませんし、同じ役で出られるとも思いませんでしたので、(出演できるのは)大変光栄だなと思いました。出る限りは室井さんに恥をかかせないようにしようと、台本をいただいたその日から毎日せりふの練習を欠かさずやっておりました!」と語ると、柳葉は「なんかうそっぽいな…。本当か?」と首をひねって会場を沸かせた。 さらに、筧が「久しぶりに柳葉さんと会って、リハーサルやテイクを重ねていくうちに、柳葉さんがどんどん室井慎次になっていくので、口には出さなかったですけど、心の中で『やった!これだよ!!』ってずっと思っていました」とコメントすると、柳葉は再度「本当か…?」と笑いながら切り返し、爆笑をさらった。 ■映画「室井慎次 敗れざる者」あらすじ 現場の捜査員のために粉骨し、警察の組織改革に挑むなど、波乱に満ちた警察人生を歩んでいた室井は、警察を辞めて故郷の秋田に帰っていた。ある日、かつての思いで少年たちと穏やかに暮らす室井の前に、シリーズ最悪の犯人と言われた猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子)の娘だという日向杏(福本)が現れる。彼女の来訪とともに、他殺と思われる死体が発見され、室井の周りはにわかに騒々しくなる。 ◆取材・文=原田健