ゆとり先生の教育提言(3) 「18歳成人」高校生はどう考える?
高校生主体の「成人式」を
このことについて議論すればするほどモヤモヤするJKnoteの高校生と伴走者である私。このような中で、どうすれば18歳で成人になったことを自覚し、大人世代に迎え入れてもらえるのかを考えました。そして出した方向性が、 「3月に高校生主体の自主イベント『18歳成人式」を開催すること」でした。 ある高校生メンバーは、「行政が『二十歳のつどい』をするのであればそれは構いません。わざわざ税金を使って、20歳の同窓会を企画してくれるのであればキレイに着飾って喜んで参加します!!」 すると別の高校生が言いました。「でもその前に、18歳のときに『私たちの成人式』を企画・実行し、子ども時代に別れを告げ、大人時代の入り口に立つことを確認していきたい」と。 では、いつ「18歳成人式」を行うのが良いのでしょうか。JKnoteが出したベスト案は3月中旬です。 ほとんどの高校で3月1日、2日あたりに卒業式があります。高校卒業のお祝いも兼ねて、「18歳成人式」を進学・就職までの間に行うのが良いのではないでしょうか。3月下旬となると引っ越しなど新生活の準備で慌ただしい人も多いので、中旬がベストという判断です。 さて、18歳成人の法律改正年度内である2023年3月にいきなり「18歳成人式」の実行は難しいのではないかということで、以下のように、今年から3年かけて「18サミット」というイベントを開催し、18歳成人式への機運を高めることにしました。 <18歳成人式実現までのスケジュール案> 2020年3月 第1回18サミット 2021年3月 第2回18サミット 2022年3月 第3回18サミット 2023年3月 第1回18歳成人式 今回、「18サミット」を企画した高校生は「18歳成人」の当事者ではありません。しかしこの想いを後輩たちにバトンタッチさせたいという意味でもこのような長期計画を立てているのです。 「18サミット」とは、高校生が卒業式を終えた3月に、高校卒業を自分たちで祝うと同時に成人への準備期間「プレ成人期」突入を記念するための自主イベント。バンドあり、ダンスあり、そして「大人になるとは何か」を議論するコーナーあり。イベントの段取りから会場の確保、出演者集め、資金集めなど高校生の手で進めていました。