壮絶な復讐劇が幕を明ける―白石晃士監督ホラー『サユリ』本予告&場面写真解禁
南出凌嘉が主演する白石晃士監督のホラー映画『サユリ』より、本予告&本ビジュアルに加え、神木家に襲い掛かる恐怖を切り取った場面写真が解禁された。 【動画】夢のマイホームはただの“家”ではなかった―白石晃士監督ホラー映画『サユリ』本予告 原作は、累計20万部を突破し、異能・押切蓮介のホラー表現到達点と呼ばれる同名ホラー漫画。とある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われるというストーリーで、原作者の押切が、自身の作品の中で「一番好き」と語るほど思い入れのある作品だ。 監督は、『貞子 VS 伽耶子』や、松坂桃李主演のサスペンスリラー『不能犯』などの白石晃士。これまでに幽霊、呪い、オカルト、モキュメンタリーなどさまざまなジャンルのホラー作品を数多く手掛けてきた、まさに“ホラーを知り尽くした映画監督”である。 このたび、予告編が解禁された。「夢のマイホーム天国へようこそ!」と父・昭雄(梶原善)の言葉とともに笑顔で新居に足を踏み入れる神木家。そんな中、主人公・則雄(南出)の弟・俊(猪股怜生)だけは、その家に違和感を持ち、「兄ちゃん、ここ、ちょっと怖い」と表情をこわばらせる。 俊の言葉通り、夢のマイホームはただの“家”ではなかった。食事中に誰もいないはずの空間に向かって、「何がおかしいんじゃ!」と睨みを利かせる認知症のばあちゃん(根岸季衣)。隣人から「誰が住んでもすぐに出て行っちゃうのね」と良からぬ噂を耳にする則雄など、不穏なシーンが続く。少女の無邪気な笑い声が響く中、「この家には―“何か”がいる」というコピーが目を引く。 姉・径子(森田想)が、眠るそばに巨大な影が姿を見せた途端、憑りつかれた顔つきで弟の頭を激しく柱に打ち付けるショッキングな場面も。さらに、祖父・章造(きたろう)が家族の前で突然倒れ、必死に隠れる則雄にゆっくりと近づく少女の足、目を見開き少女の前で立ち止まる父の姿など、恐怖シーンが連続。則雄の同級生で霊感のある住田(近藤華)は、「絶対出て行って…出ていかないとみんな…」と必死に訴えるが、時すでに遅し。「必ず死ぬ」の言葉通り、思わず目をそむけたくなる生気のない父の顔が画面いっぱいに映る。 そして、家族を失い絶望に打ちひしがれる則雄の前に現れたのは、「すっかり目が覚めてしもうたわい」と力強い顔で話すばあちゃんだった。これまでと全く違う様子のばあちゃんに戸惑いながらも覚悟を決めた則雄は、「祓って済ませるつもりはねえ 地獄送りにしてやるんじゃ!」と叫ぶばあちゃんとともに、家族を奪った“呪いの根源サユリ”に復讐を誓うのだった。 あわせて解禁された本ビジュアルは、背後にたたずむ少女の影に恐怖の視線を向ける則雄と、落ち着きながらも深刻な表情を見せるばあちゃん。「見せてやる、極上の地獄を―」というキャッチコピーは、神木家を絶望の淵に追い込むサユリの怨念か、家族を奪われた則雄とばあちゃんがサユリに与える壮絶な復讐心かー。期待がふくらむビジュアルが完成した。 また、場面写真では、新しい生活に夢を膨らませている神木家の一家団欒中に険しい顔つきで上階の一点を見つめるばあちゃんや、主人公・則雄と同級生の住田が浮かばない表情で何かを話す様子、怪しい笑みを浮かべこちらに向かってくる認知症のばあちゃん、部屋の窓からこちらを遠目に見つめる姉・径子など、どこか違和感のある場面が切り取られている。さらに、不吉な現象に悩まされる径子のそばに現れる謎の人影や、異様に散らかった部屋に困惑する父・昭雄、目の前に現れる人影に驚く表情の則雄など、怪異を捉えたカットも。本編に期待がふくらむ場面写真となっている。 映画『サユリ』は、8月23日より全国公開。