ゼンセン企業規模で2500円差 春闘妥結状況、水準は過去最高
スーパーや百貨店、外食の主要企業が加盟する連合傘下で最大の産業別労働組合「UAゼンセン」は4日、3月末時点の2024年春闘の妥結状況を発表した。正社員の平均賃上げ額は、組合員数が300人以上の企業で、299人以下の企業を月額約2500円上回り、企業規模による格差が残った。いずれも過去最高だったが、大手の大幅な賃上げに小規模企業が追いつけていない。 東京都内で記者会見した松浦昭彦会長は「企業規模間の格差解消については道半ばだ。中小では賃上げの原資獲得や生産性向上がこれからのテーマになる」と話した。 正社員は436組合で妥結。平均賃上げ率は全体で5.49%。