誰もが称賛！ 「圧勝」を決めたマクラーレン・アルトゥーラ BBDC 2024（8） 10台の得点は？
1つ飛び抜けた能力といえた速さ
キャドウェルパーク・サーキットでの、タイム計測にも触れておこう。BBDC選手権の順位には、直接的な関係はないのだけれど。 残念ながら、10台を別々に計測する都合上、コンディションは一定ではなかった。朝の時点では路面が濡れており、その影響が1番大きかったのは1分51.0秒のトヨタGRヤリス。午後の乾燥した時間帯なら、もう少し縮められた可能性はある。 4つのセクションで速度計測もしているが、どこでも圧倒的に速かったのが、1分37.7秒のアルトゥーラ。タイトコーナーからの脱出や、長く続く高速コーナーでも終始安定し、飛び抜けた能力を印象付けている。 サーキットでの強さを見せたのが、1分48.3秒のフォルクスワーゲン・ゴルフ R。グリップとシャシーの高バランスで、濡れた路面でもアルトゥーラの速度へ迫るセクションが存在したほど。トラクションがコーナーでの自信を抱かせ、速さを引き出していた。 スーパースポーツとアリエル・ノマド 2は、もっと優れたドライバーが操っていれば、大幅にタイムを削れたはず。それぞれ、1分49.3秒と1分47.8秒だった。 反面、プロトタイプ状態だったノーブルM500は熱管理に問題が生じ、完璧なラップを重ねることが難しかった。それでも1分44.7秒。完成が待ち遠しい。 最後に、ノミネート車両10台のスペックとポイントを確認して締めくくりとしたい。
BBDC 2024 ノミネート車両の最終順位とスペック 1位から5位
■1位／260点：マクラーレン・アルトゥーラ（英国仕様） 英国価格：20万2660ポンド（約3952万円） 全長：4539mm 全幅：1913mm 全高：1193mm 最高速度：329km/h 0-100km/h加速：3.0秒 燃費：21.8km/L CO2排出量：104g/km 車両重量：1498kg パワートレイン：V型6気筒2993cc ツイン・ターボチャージャー＋電気モーター 使用燃料：ガソリン 最高出力：700ps/7500rpm（システム総合） 最大トルク：73.2kg-m/2250rpm（システム総合） ギアボックス：8速デュアルクラッチ・オートマティック（後輪駆動） ■2位／248点：アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツ（英国仕様） 英国価格：10万ポンド（約1950万円／ベース車両別） 全長：3726mm 全幅：1719mm 全高：1202mm 最高速度：225km/h 0-100km/h加速：4.5秒 燃費：12.4km/L（予想） CO2排出量：－g/km 車両重量：699kg パワートレイン：直列4気筒1796cc 自然吸気 使用燃料：ガソリン 最高出力：213ps/7250rpm 最大トルク：22.8kg-m/5900rpm ギアボックス：5速マニュアル（後輪駆動） ■3位／244点：アストン マーティン・ヴァンテージ（英国仕様） 英国価格：16万5000ポンド（約3218万円） 全長：4495mm 全幅：1980mm 全高：1275mm 最高速度：325km/h 0-100km/h加速：3.4秒 燃費：8.2km/L CO2排出量：274g/km 車両重量：1670kg パワートレイン：V型8気筒3982cc ツイン・ターボチャージャー 使用燃料：ガソリン 最高出力：665ps/6000rpm 最大トルク：81.4kg-m/2000-5000rpm ギアボックス：8速オートマティック（後輪駆動） ■4位／242点：アリエル・ノマド 2（英国仕様） 英国価格：6万7992ポンド（約1326万円） 全長：3220mm 全幅：1850mm 全高：1420mm 最高速度：215km/h 0-100km/h加速：3.4秒 燃費：－km/L CO2排出量：－g/km 車両重量：715kg パワートレイン：直列4気筒2267cc ターボチャージャー 使用燃料：ガソリン 最高出力：309ps/5950rpm 最大トルク：52.7kg-m/2850rpm ギアボックス：6速マニュアル（後輪駆動） ■5位／225点：ヒョンデ・アイオニック5 N（英国仕様） 英国価格：6万4945ポンド（約1266万円） 全長：4715mm 全幅：1940mm 全高：1585mm 最高速度：259km/h 0-100km/h加速：3.4秒 航続距離：447km 電費：4.6km/kWh CO2排出量：－ 車両重量：2125kg パワートレイン：ツイン永久磁石同期モーター 駆動用バッテリー：84.0kWh 急速充電能力：350kW 最高出力：650ps（オーバーブースト時） 最大トルク：78.3kg-m ギアボックス：1速リダクション（四輪駆動）
