空飛ぶクルマの離発着はビルの屋上から。三菱地所設計が描いたeVTOLがある近未来
人とモノの流れを生み出すバーティポートの機能と役割
ビルの屋上や中層階に設けられるバーティポートは、単なるeVTOLの離発着場所にとどまらずさまざまな機能・役割を与えることを意図している。 ①パーゴラ屋根。フレーム内のガラス面では高効率の太陽光発電を行うことも想定。懸架された「Passenger VTOL」プロペラユニットはここで充電される。 ②エレベーターでせり上げられたキャビンユニットは、プロペラユニットと合体され、飛行モードに切り替わる。 ③充電中の走行ユニット。バーティポートに到着した飛行モードの「Passenger VTOL」は、走行ユニット上に着陸してドッキング、道路を自走できるようになる。 ④「Passenger VTOL」は、さまざまなモビリティを組み合わせることで都市の新たな物流拠点を担うことも視野に入れている。 奇想天外と思われるかもしれないが、高層建築ラッシュや都市の再開発に沸く日本だからこその発想とも言える。ビルは単なる建物ではなく、モビリティと融合した「未来のまちの仕組み」に変貌する。ビルのこれからを予見した今回の提案発表は、絵空事ではなく来るべき未来を予言していると言えそうだ。