繋がる熱量! “近さ”が強さになるバスケットボールクラブ ~もう1つのB“群雄割拠B3リーグ”~ #5 東京八王子ビートレインズ
トップリーグであるB1・B2への参入を目指し、日本各地で活動を続けるもう1つのB、それが“B3リーグ”です。この連載「もう1つのB“群雄割拠B3リーグ”」は、バスケットボール歴16年・ニッポン放送アナウンサーの私、内田雄基が、地元を背負い、上を目指すB3リーグのクラブ活動や見どころをご紹介していきます。
連載5回目となる今回は『東京八王子ビートレインズ』をご紹介します。 ホームタウンはもちろん東京都八王子市。昔から多くの地域をつなぐ流通の拠点として栄えてきた街で、鉄道網が発達し、人々の生活を支えてきました。チーム名のビートレインズは、「train」が広義において「人々の組織的な連携や繋がり」を意味することから、チームと八王子市民や支援者との、家族的な結束を願っていることと、バスケットボールのB、八王子のはち=蜂(Bee)、存在する(Be)から、「Bee+train」でビートレインズと命名されました。 東京八王子ビートレインズは、他のクラブよりも圧倒的な「1番」を持っています。それが「ホームアリーナと最寄り駅との近さ」です。最寄りの京王電鉄高尾線・狭間駅の改札を出るとすぐ正面にビートレインズのホームコート・エスフォルタアリーナ八王子が現れます。 狭間駅からエスフォルタアリーナ入り口までは100mほど。試合のある日は、道の両脇に、選手たちの写真が載った旗が立ち並び、会場に入ると地元・狭間駅前商店会の方々が作った焼き立てのパンや、温かいおにぎらずなど、駅を出た瞬間から“ビートレインズ流”のおもてなしが始まります。
“ビートレインズ流”はこれだけではありません。例えば、trainにあやかって、観客=乗客、来場=乗車、試合開始=出発などと言い換えてMCが行われていたり、コート横には子どもたちが遊べる電車の形のボールプールが設置されています。老若男女、誰でも楽しんで帰れるような工夫が散りばめられていました。 では、チーム作りはどのように行っているのか、クラブ広報の川上さん、そしてキャプテン#8・上江田勇樹(うえた・ゆうき)選手にお話を伺いました。