繋がる熱量! “近さ”が強さになるバスケットボールクラブ ~もう1つのB“群雄割拠B3リーグ”~ #5 東京八王子ビートレインズ
「クラブとお客さんという関係ではなく、全員で一つの家族のようだと言われます」――広報・川上さん
内田:今日エスフォルタアリーナ八王子に来て驚いたのは、スポンサーがとても多いことでした。コートやユニフォームにも沢山のスポンサー名やロゴが入っていますが、選手の写真入りの旗や、ゴミ箱などにもスポンサー名がありますね。
川上:現状352社の企業様にご協賛をいただいております。チームは町クラブで、大きな企業様もですが、中小企業の方々が地元八王子を盛り上げたいという思いに賛同してくださり、スポンサー様が別の企業を紹介してくださるという形で多くの企業様が応援してくださっています。また、1シーズンで2回行う『八王子市民デー』では、最低1万円からでもスポンサーになれます。八王子の個店様や飲食店様を中心に「地元を盛り上げたい」という気持ちで応えて下さる方々がありがたいことに年々増えております。そういったところが要因ではないかと思います。 内田:352! それは凄い! 地域密着のクラブ経営なんですね。 川上:そうですね。ファンの方に、クラブとお客さんという関係ではなくて、全員で一つの家族のようだといわれることもあります。「八王子」という地域自体が、一つのクラブのような温かさを持っているなと思います。具体例として、ビートレインズにはアンバサダーという制度があって、クラブの輪を広げる活動をファンの方にも手伝っていただいています。 内田:アンバサダー? どういった制度ですか?
川上:ファンの方の中から、ビートレインズのアンバサダーを募って、その方の名刺を作成するんです。その名刺をアンバサダーとして配っていただくんですが、名刺の裏面が観戦チケットになっています。アンバサダーがその名刺を貰った方を、試合に招待できるという制度です。 内田:つまり、ファンの方が新たな方を引き込んでくれるような制度ということですね。バスケの試合は、言葉でどこまで魅力を伝えても、生で観戦して感じてもらう以上のことはないですもんね! どういった方がアンバサダーをやっていらっしゃるんでしょうか? 川上:様々な方に依頼しています。バスケで八王子を盛り上げる、八王子ビートレインズに関わる人が幸せを感じるという理念に共感していただき、八王子ビートレインズをもっと知ってもらえたらという思いで活動してくださっています。 内田:愛がすごいですね~!